春先4月から6月にかけての日光植物園詣では今年で5年連続となる。大震災の影響で人が少ないとのことで、連休後半になって一泊で出かけることに決めた。
実験室、背後の日光連山はガスに煙っている。
エントランスからの通路はアズマシャクナゲが両側で出迎えてくれた。
林床はコミヤカタバミの白い清楚な花で一面覆われている。
見上げるとモミジやカエデの花が咲き始めている。
ハウチワカエデ
ロックガーデンにはまだ花が少ない、この白い大きな花はタンチョウソウ
タツタソウ。メギ科の花で中国東北部原産。自生種は見たことがない
ミドリザクラ(緑萼桜)、名の通り花中央の星形をした緑色のガクが美しい桜
今年もお目にかかれた黄色の水芭蕉、アメリカミズバショウ。
園内には普通のミズバショウもあるのだが、標高の低いせいか時期的なせいか枯れかけているものが多いのが残念。
苞のないミズバショウ
ミツガシワ(リンドウ科)
エンコウソウ(猿猴草)、名の由来は水面を長く這う茎の様子から。リュウキンカとよく似ている。
実験室前から鳴虫山方面を見る。色とりどりの桜の競演には思わずため息が出てしまう。
ショウドウザクラとあった
花の中心が赤いサクラ、ヤマザクラの一種だろうか
つつじ科の花もこの時期は楽しみの一つ、アカヤシオがちょうど最盛期だった
ミツバツツジ
スイカズラ科のオオカメノキ
残念ながらシロヤシオはまだ固い蕾のままだった。これはヒメウツギの蕾、まだ花が咲いていないのに十分美しい。
通御橋(かよいみはし)を渡り田母沢(たもざわ)川を越えた先には、スミレやネコノメソウ等の山野草が多くみられる。
コガネネコノメ
ハルトラノオ
ヤマエンごサク
エイザンスミレ
ナツトウダイ
フデリンドウ
フモトスミレ
田母沢川縁の桜
左手に大谷川を垣間見ながらぐるりと一周して戻ってきた。新緑越しに化け地蔵が見える。
この辺りの道では、ヒトリシズカとイカリソウがたくさん咲いていた。
最後に園内で見かけた夏鳥のキビタキ
在園3時間、充実した至福の時間を過ごすことが出来た。この辺で。