野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

奥集落から鷹ノ巣山へ

2011-06-04 | 登山

 奥多摩湖の駐車場に車を止めたのは、8時半過ぎた辺り。そこからバスに乗って峰谷橋で降りた。平日にも拘らずバスは中高年の登山客で満員だったが、峰谷橋で降りたのは私一人だった。

行程概略;9時10分峰谷橋→9時40分峰谷集落→10時40分奥集落→12時鷹ノ巣山避難小屋→12時40分頂上、昼食→13時40分六ツ石山分岐→15時20分奥多摩湖駐車場

 

 総歩数32500歩、出会った人→3人×1、2人×5、1人×2の8組

 

 バス停から30分かけて着いた峰谷川渓流釣り場

 

集落を抜けていく

 

 三沢集落からは林道を外れ山道へ入った。マムシグサやガクウツギが多い。

 

 

 色づき始めたニリンソウ

 

 ウノハナやカラスビシャクにも出会った。

 

 

 歩き始めて一時間半、奥集落までたどり着いた。民家の用水池に懸かる枝にモリアオガエルの卵塊をみつけた。

 

まるで和風チロリアンとでもいった風情の奥集落。標高1000mほどで東京最西橋に位置する。山の斜面に建てられた民家を狭いながらも舗装された道路が繋いでいる。その道路もここが終点、名の通り最奥の集落だ。

 

 ここで小休止して、暫く鳥の鳴き声と仙境に吹き渡る風を味わった。

 

 一部標識がなくて迷ったが、何とか登山口を発見。

 

急坂を少し登っていくと浅間神社の鳥居が見えてくる。

 

 

 ヤマツツジが手入れされることの少ない奥社を寂しく彩っていた。

 

 高度を上げてくるにつれガスが段々と濃くなってきた。

 

 再びヒノキ林に入った。

 

 高度1400m付近、ガスが更に濃さを増してきた。

 

 今年初めてのギンリョウソウ発見。少し前に撮った人がいたのだろう、綺麗に枯れ枝が除けられている。

 

 白樺の脇ではミツバツツジがこの時期でもまだ花を咲かせていた。

 

 エンレイソウ

 

 やっと稜線に出たようだ。が、ガスは一向に晴れる気配がない。

 

真新しい鷹ノ巣山避難小屋

 休憩を兼ねて中に入り様子を窺った。机に置かれた寄せ書きノートを見ると、大体一日ひと組ぐらいの割で書き込みがされていた。

 

 

 草むらの中にヤマウツボを発見

 

 全く見ることのなかったスミレ類も、標高1500mのこの辺りになるとまだ咲き残っている。

 

 スミレの女王の名を持つサクラスミレ。日本最大のスミレだ。

 

 視界はガスで覆われ全く効かなくなってきた。

 

 

 

 頂上近くの山道で久しぶりにヒメハギを見つけた。この花はとても小さく繊細で、赤紫の花色も好ましい。が、この花の印象的なところは何時も意外なところで出会うことだ。丹沢表尾根、奥多摩の浅間尾根、箱根金時山の頂上近く等々、いずれも何気なく不意に出会っていた。そしてその周りを探しても、もうそれ以上は見つからないというのも何だか不思議な感じがする。

 

 

頂上まであと一歩

 

 やっと着いた。頂上には3組、7,8人の登山者がいた。

 

 展望はまるできかない。本来ならこの先に雄大な富士山が望めるはずなのに……

 

 頂上付近の新芽を出したばかりの木

 

 頂上は賑やかだったので、少し下った所で昼食。ガスの中での食事は何時だってそうなのだが、知らず知らず哲学的になってしまう。

 

 昼食を終えた所で下山。歩数が既に20000歩を越え、膝にガタがき始めたので六ツ石山へのコースは諦め、水根沢へと下ることにした。

 

 水根沢に沿って下る林道は新緑に輝いていた。迷宮のような緑の回廊を歩いていると、心の奥底まで緑一色に染め上げられてしまうほどだった。遠くで鹿が悲しげに鳴いていた。

 

 下り始めて2時間以上かかってやっと水根沢集落までたどり着いた。折しも猿や熊避けに植えられたジギタリスの花が盛りを迎え始めていた。

 

 この辺で。

 

 


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