野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

両神山を登る

2014-06-04 | 探鳥

  尾根道で咲き出したユキザサ

 5月の終わり、奥秩父の雄峰両神山を登ってきた。5時半には家を出て日向大谷の登山口に着いたのは7時半ごろ、駐車場にはすでに7,8台の車が止まっていた。

 

 人懐っこい犬が出迎えてくれた。

 

 山すそを左に巻き小さなアップダウンを繰り返して、薄川の上流深く入っていく 。

最初の渡渉地点会所までは30分。ヒメレンゲが苔むした岩肌を飾っている。

 

この辺りで一番多くみられる花はクワガタソウ

 

コガネネコノメ

 

沢を渡るごとに高度を上げていく、谷に沿い新緑が輝く登山道が続く。

 

 ツクバネソウ、もう少しで淡黄色の花を咲かせそうだ。

 

1000mを超えたあたりからヒイラギソウとラショウモンカズラが現れだした。

 

 

 

そしてオドリコソウ、いずれもシソ科の花だ。

 

 白藤の滝の分岐から急坂を登りきると水場、弘法乃井戸に着いた。早くも空になった500mlペットボトルに水を補充する。冷たい水が喉を下っていく、山の精を疲れた体に取り込む。

 

 

再び急登。ユキザサとワチガイソウ

 

 

 近づいても夢中で囀っているミソサザイ

 

標高1400mぐらいまで登って来たようだ。バイケイソウの群生が見られるようになってきた。

 

 会所から1時間20分清滝小屋が見えた。

 

シャクナゲが咲いているが、植えられたもののように見える。

 

少し休憩した。ジグザグの急坂を登りきったところで産体尾根にたどり着いた。ここからは鎖場が続く。

人馴れしたヒガラが可愛いしぐさを見せてくれた、口にくわえているのは巣材。

 

日当たりのよい斜面にはフデリンドウが咲いている。

 

イチヨウランにも久しぶりに会えた

 

コヨウラクツツジ

 

中でも一番期待していたのがツバメオモトなのだが…

 少し時期が早かったのか蕾のものが多く、花を見られたのはこの一株だけだった。

 

小屋から50分で両神神社

狛犬ならぬ、狛狼に会うのも久しぶりだ。

 

 稜線ではツツジが見られる。アカヤシオとミツバツツジ

 

 

神社からは小さな起伏を数回繰り返し、最後の短い一登りで頂上に着いた。

 

 

登頂は10時45分。登山口から3時間ちょっとで登れたことになる。花を見ながらゆっくり登ってきたので、大して疲れは覚えなかった。

 

 残念ながらガスが多く展望はさほどきかない。

 

両神の頂上は非常に狭く、5,6人もいると身動きが取れなくなってしまう。暫く展望を楽しんだ後、後続の3人パーティーが来たのを機に下山を始めた。

神社まで下り、ここのベンチで昼食そして小休憩。再び下山を始めるとガスが随分と濃くなってきた。霧の中の新緑はこれはこれで何とも魅惑的な情景だ。

 

オオカメノキの花

 

神社から会所まで1時間、途中羽化したばかりのトンボを見つけた。羽の煌めきが美しい。

 

登る時には気づかなかったが、麓ではコアジサイが咲き始めていた。

 

登山口に戻ったのは13時10分だった。久しぶりの長丁場の登山で体は疲れたが、心は十分満ち足りた良い山行だった、感謝。

 

 


最新の画像もっと見る