斉東野人の斉東野語 「コトノハとりっく」

野蛮人(=斉東野人)による珍論奇説(=斉東野語)。コトノハ(言葉)に潜(ひそ)むトリックを覗(のぞ)いてみました。

断想片々(42) 【セミの鳴かない8月】

2022年08月01日 | 言葉
 米大リーグ大谷翔平選手の試合中継をBS1で観ようと、朝の4時半に起きた。ひと月前なら明るむはずの空が、この時刻では、まだまだ暗い。テレビのスイッチを入れると、天気予報の番組中で、きれいなお姉さんが涼しげな声で「東京の気温は唯今30.8度です」と、やっていた。最低気温25度以上で「熱帯夜」だから、熱帯夜のまま夜が明けそうだ。
 筆者は寝る前にエアコンのスイッチを切る。寝冷えで風邪をひいたことが何度かあるからだ。しかし、こんな夜ではたまらない。おまけに何という湿度の高さか。
 
 梅雨は明けたのか
 今年の東京は本当に梅雨が明けたのだろうか。いまだ梅雨の末期を思わせる蒸し暑さで、豪雨と雷雨が列島各地を暴れ回っている。例年なら「梅雨明け10日」の言葉どおり、天候の安定する梅雨明け直後の10日ほどは、登山客など夏場のレジャーの集中期、最盛期なのである。今夏はコロナ禍もあって観光地は今一つ、いや散々のようだ。

 蝉(セミ)が鳴かない
 身の回りに目を転ずれば、今夏はセミの鳴き声をまだ聞かない。筆者の自宅(都内)は樹木の多い神社と児童公園に接しているので、毎年7月半ばともなると耳を塞(ふさ)ぎたくなるほどの騒々しさだが、どうしたわけか今夏は拍子抜けしてしまうほど静かだ。暑さに弱いとも言われるミンミンゼミはともかくとして、アブラゼミは鳴いても良いはずだが・・。鳴けば鳴いたで暑苦しいが、こんなふうに静まり返られると妙に寂しい。

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