「過労死促進法案」ステキな名前でよみがえる

2015年03月04日 | 日記
 過労死促進法案として批判されていた法案が「高度プロフェッショナル制度」というステキな?名前に変わってよみがえった。大企業の好調や東京五輪、北陸新幹線開通などの明るい雰囲気のもと、どうもちゃんちゃかちゃんと成立してしまいそうな雰囲気である。

それにしてもこのネーミング。うまい!なんかステキ感がある。

イノベーション・改革・創造性などの言葉とセットにすると見栄えがいい。

7~8年前の後期高齢者医療制度のときの厚労省とは思えないではないか。

年寄りははよ死ね言うことか!と大反対を受け、慌てて「長寿医療制度」などに変えておきながら、いつのまにやらまた後期高齢者医療制度に戻ってたり、なんかな~のかんじでしたが(民主党政権時代に、長寿医療の言葉が消えたみたいだ)今回は静かに粛々した進み方だな…

この制度の対象となる労働者は、年収1075万円以上で、全体の4%ということなので、「関係ない話」と思っている労働者・会社が多いのだろう。

労働者派遣法のように、なし崩し的に対象が広がっていく可能性は大いにありだが、あえてこのことは考えないようにしているのかもしれない。

中日新聞(東京新聞)の「こちら特捜部」でこの法案を取り上げていた。

残業代ゼロではなく、残業ゼロに、の大きな見出しで危機を訴えている

世間の無関心を憂うデスクメモが印象的であった

「東京過労死を考える家族の会」代表で、小児科医だった夫を過労による自殺で亡くした中原のり子さんが

夫は年収1075万以上で、残業代もタイムカードもない、まさにこの制度の対象者のような状況だった。夫のような苦しい働き方を強いられる人を、これ以上増やしてはいけないと思っている

と話している。

経営側に物言えるほど、金銭的に評価されている人が対象というが、年収の多寡によらず、経営者に物が言える労働者がこの日本にどれだけいるというのか。

どれだけ高収入であろうと経営側に物など言えないのがメンバーシップ型の労働であり、対象となるのはそういう人たちではないのか。

対岸の火事、他人事と思っていたら、自分の足元が液状化…

にならないようにしないとね!!
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