烏骨(黒い骨)という名が示す通り、皮膚:内臓:骨に到るまで黒色である。 羽根は白色のものが多く、他に赤褐色、黒色のものがある。 体羽は細く裂けて絹糸状となっており、頭の上に羽冠があり、脚も羽毛でおおわれている。 成鳥でもひよこ同様に綿毛になっている。 頭部の肉冠は小さく紫赤色で、毛におおわれていない顔の部分や肉垂は紫青色をしている。
足の指が、普通のニワトリと同じ前向き3本に加え、後ろ向きの指が普通のニワトリの1本に対し2本(3本)あり、計5本(6本)あるのも大きな特徴である。 一般的な鳥類は指の数が4本であり、5本(以上)ある種類は本種のみである。
体格はやや小柄で平均体重は1.5キロ。産卵数は少ないものの、性格がおとなしくヒナを育てるのがうまいため、他の鶏の借母としての利用も適している。
寿命は10〜15年である。
ニワトリとしては小型で肉量は少ないが、栄養学的に優れた組成を持つと考えられており、スープなどにして食用される。 また卵も栄養学的に優れているとされ人気が高いが、一般の鶏と比べて産卵数が少ないことから、一般的な鶏卵と比較して烏骨鶏の卵は非常に高価であり、日本では1個500円ほどで売られることもある。
商用として飼育するほかにも愛玩用として家庭で飼育される事もある。 コンテストなども開かれている。手入れ次第では鶏とは思えないほど非常に綺麗な毛並みとなる。
性格がおとなしくヒナを育てるのがうまいため、キジ、キンケイ、ギンケイ、ハツカンなどの仮母としての利用にも適している。
出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』