それはきっと子供の頃に父が料理した鯉こくを食べた時の印象が強すぎているからだろう。
味噌味でも隠しきれない鯉の泥臭さ、、、
鯉は池に棲んでいる。
宿泥の溜まる生温くてそんなに深くもない池に棲んでいる。
そんなに大きくない池だから、池の主だ。
池の主には主なりのプライドがある。
そのプライドは泥を喰んできた時間が育んできたものだ。
つまり鯉の身体は泥でできている。
だから鯉が泥臭いのは仕方がないし、それを食らうということは鯉のプライドを食らうという事、、、。
そう思うと余計に鯉を食べる気がしなくなる。
鯉のプライドは鯉のものだ。
鯉のプライドが欲しければ自分で泥を喰らい続けて自分だけのプライドを作るしかないのに、、、、。
泥を喰らい続けても他人が羨むようなプライドができるとは言えない。単なる偏屈野郎になる事も多い。
さて、私はそれなりに泥を喰らってきたけれど私が望んだプライドは手に入ったのだろうか?
来年、起業して40年周年迎える。
多くの人の献身的な働きと幸運の連続で迎える40周年を前に、とても感慨深い、、、。
さらに泥を喰らい続ける自覚を持とう。