普通に洗っても『宿墨』な様なもので膨らんでしまった筆の根本は中々元には戻せません。
ぬるま湯に浸したて、よき頃合いにぬるま湯を流しながら手でゆっくり揉んだ後、筆用の石鹸使って優しくもみ洗い。
わたしが使っているのは海外製品なので、絵筆用だと思います。
ここで登場するのが、クシ。
コームです。
まず粗い目のコームを根本に刺し、ゆっくりと筆の先端に向かってすきます。
何回もやっているうちに引っ掛かりがなくなったら、もう少し目の細かいコームにして同じ作業を繰り返します。
最後は更に細かい目のコームで終了。
わたしは三つのコームを使っていますが、それは好き好きなので一つでも構わないでしょう。
下手にやってしまうと取り返しのつかない事にもなりかねませんが、私の経験ではかなりの確率で復活します。
『宿墨』で根本が膨らんでしまい命毛を周りから囲い支えている硬い毛が短くなってしまっている筆の再生方法のご紹介でした。