GDPで日本はドイツに抜かれて第四位になるそうです。
近々インドにも抜かれて第五位に転落する事も確定的なのだとか。
そして、一人当たりのGDPは31位まで落ちているそうです。
バブルとその崩壊を経験し、リーマンショックや震災、新型コロナなどを経ての今現在、そうマスコミが騒いでも実感がわきません。
それぞれの時代時代で、個人的にいつが一番幸せだったのかと照らし合わせると、GDPの推移とは違うからです。
バブル以前の幸せの象徴は『モノ』でした。
戦後日本は『モノ』に関してゼロスタートでしたから仕方ありません。
『モノ』だけでなく戦争で多くの尊い命を失い、心も荒れていました。
それを癒す為に目標設定とその達成感が重要視されてきたのだと思います。
自宅に初めてテレビがきた日の事忘れません。
自宅にクーラーがついた日の事忘れません。
父が自動車で帰宅した時の誇らしげで嬉しそうな笑顔を忘れません。
父が帰宅すると家族で車に乗って駒沢公園に行く事が日課になっていた時期もありました(^○^)
日々の生活は快適で文化的になりましたが、私たち日本人はさらにその次の誰かに自慢できる『モノ』を求めていきました。
良い大学に入り良い企業に就職して高い給料をもらって家を買い、日曜日には家族で車に乗って混雑した観光地に行く、、、。
家庭にも街にも『モノ』が溢れました。
そして幸せの象徴は経験を主体とする『コト』になりました。
そして最近では『コト』を『モノ化』する傾向になりました。
『モノ』はお金で買えますが『コト』は『ココロ』を伴います。
『 『コト化』された『コト』は『ココロ』を伴わない『コト』のことです。
Instagramにはそんな『コト化』されたぱっと見『コト』に見えるお金で買える『モノ』で溢れています。
自分の幸せアピールで溢れています。
そこには『ココロ』は無くお金で買える
『モノ』ばかりです。
裏返せばお金も心も無い憂いで溢れているのです。
政府はお金でその現状を打破しようと言っています。
確かにお金は大事です。
でも、心は?
置き去りですか?
『ゴジラ-1.0』でゴジラと戦った者たちには強い心がありました。
感服です。
ゴジラは自分たちの中にある煩悩の象徴でしょう。だから無くならないし、時々巨大化して暴れ出す事もあるのです。
それを迎え撃てるのは強くてしなやかで優しいハートしかないでしょう。
それを鍛えなさいと政府は言わないし、国家も言わない。
なげならそれは大衆から出て大衆に還元される大衆のための文化そのものだからです。
私の仕事は、音楽や書道によってその心を育むシステムづくりとその運営です。
多くの人が音楽や書道を楽しみながら豊かな心を育める場を作りたいのです。
このblogもその『場』のひとつです。
言いたい事言ってるだけですが( ̄∇ ̄)
苦難はいつかまた必ずやってきます。
その時立ち上がれる心を育てておきましょう。
それが大人ってものです。