■有為(うい)法
人間の意識内容は、一刹那に
生成⇔消滅という変化を繰り返しています。
これが【有為(うい)】という法則です。
人間は物質であり精神です。
物質である肉体も、生成消滅変化しています。
なぜ変化するかというと、人間は5つの働きが、因縁関係にによって、仮に和合しているだけだからです。
5つの働きを五蘊といいます。
■五蘊の5つの働き
★【色】→肉体(細胞は絶えず変化し、やがて肉体自体は消滅する)
★【受】→「快」・「不快」・「快でも不快でもない」この3つの感じだけを感受する
(対象、時や場合によって絶えず変化する)
★【想】→認識(概念)が固まる
(〇〇さんを見たら〇〇さんだと、概念は固まる。私は私だと概念は固まる)
★【行】→傾向性へ行く(癖)
〇〇さんは神経質だなあ
△△さんはおおらかだなあ
仕事は大変なものだ
という思いこみ癖によるレッテル貼り
★識→区別、比較して知る
〇〇さんは神経質で、側にいると落ち着かないから苦手だ
(神経質でない△△さんの側は安心できるなあ、と比較して知る)
このように人間は、五蘊が仮に合わさって造られる無常な現象なのです。
■まず受
視覚→目に縁した対象を受けたら快?不快?快でも不快でもない?
聴覚→耳に縁した音を受けたら
嗅覚→鼻に縁した香を受けたら
味覚→口に縁した味を受けたら
触覚→肌に縁した対象を受けたら
法→法則に縁した心を受けたら
■法は法則
心には固まった概念や比較と、
自在な仏性があるけれど、
心の状態次第で、「快」か「不快」か「快でも不快でもない」かの結果が顕れる
仏性は快でも不快でもないという中道である
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■無為(むい)
さまざまな因縁によって造られたものではなく、生成⇔消滅という変化を離れた常住絶対世界