12月17日に映画「この世界の片隅に」を観に行きました。
広島を舞台にした戦時中の物語です。
戦争を題材にした映画は悲惨なものが多くて、苦手なのですが、この映画は
絵がとても柔らかくて優しい雰囲気だったので、興味がありました。
この映画は、戦時中の庶民の日常を描いています。
毎日の家事や商い、結婚、子育て、ご近所づきあいなど、平凡な日々の中の一つとして戦争も存在しています。とりたてて、戦争だ、と騒ぐことこともなく、たんたんと生活している(悲しみや苦しみを心の底にしまって、助け合い、楽しいことも見つけながら、目の前の1日1日を生きることに専念している)姿に、驚くと同時に、ああ、本当に当時はこんな風だったんだろうな、と腑に落ちる気持ちになりました。何か、今まで戦争のことを扱った映像を見ても、歴史というか、なかなか今の自分たちとはリンクしなかったのですが、こうやって、毎日の日常を重ねていき、今日になったんだなあ、ということが理解できた気がしました。
でも、やっぱり、後半は戦争が激しくなり、登場人物の一人が亡くなってしまいます。
すごく、ショックで、やりきれない気持ちになりました。
映画館の帰り道も、ずっとこの映画のことを考えながら歩いていました。
どうやったら、あそこで死なないで済んだのかなあ、とか。
色々なことがぐるぐる頭を回りました。
後日、夫が原作本の漫画を買ってきてくれ、それを読むことで、また自分の中で消化しきれなかった部分を整理したり、考えたりして、気持ちが落ち着いてきました。
自分の中で、とても大切な作品になりました。
劇中歌のサトウハチローの曲をコトリンゴがカバーした「悲しくてやりきれない」がすごく綺麗で、映画の世界とぴったりでした。
近いうちに楽譜を手に入れたいですね!
(あと、星野源の「恋」の楽譜もほしいなあ。)
来月のおこづかいで買おうかな(^^♪