「あの曲を聴くと、高校生の頃を思い出すなあ。」とか、誰にでも音楽と思い出というのはセットになっていて、懐かしい歌をきくと思わずせつなくなったりすることがあります。
それは、本にも言えることで、その本を手に取るだけで思い出がこみ上げてくる…そんな特別な一冊があるものなのです。
今日は私にとって、そんな大切な本を紹介しようと思います
第4冊 いじわるうさぎ -やっと会えたね…
この本は絵本です。でも、子ども向けではありません。
「いじわるうさぎ」といううさぎの女の子(といってもたぶん高校生から20代前半くらいかな?)の考えていることや感じていることが、かわいい絵と共に綴られています。
私がいじわるうさぎと知り合って、もう10年ちょっと前になります。
私は中学生でした。学校でも家庭でも不安定でつらい時期を過ごしていました。
そんな頃、いじわるうさぎに出会ったのです。
彼女はまっすぐな人(うさぎ?)です。自分の価値観を持って他人の目を気にせずに生きています。いじわるといわれてしまうのは、いつも本当のことを口にするからなのです。
うさぎなのに、にんじんが嫌いだったり
「いじわるうさぎ」と呼ばれることに悩んだり…。
人の目ばかりが気になっていた私の頭に彼女はカミナリを落としてくれたのです!
それは…
他人に何を言われても大丈夫、自分に正直に生きているから。
この言葉を目にした時に、ふっと肩の荷が楽になったのです。
今、楽しい毎日を過ごす中で、この本を手にとることは
あまりなくなりましたが、
ふっとあの頃の自分が浮かんでくる瞬間があります。
そして、いじわるうさぎが投げかけてくるんです。「大切なことは何か、覚えてる?」
なんだか、凹んでしまった時があったら、この本を手にとって見てください。いじわるうさぎがきっと教えてくれます。ありのままで生きる大切さを
BOOK DATA:いじわるうさぎーやっと会えたね…
俣野温子(著) ほるぷ出版
定価1,165円+消費税
つらいとき力をくれた本。
最近ひらくことがあまりなかったけど、私もそのときの気持ちを忘れないようにしたいと改めて考えさせられました