大阪府感染症情報センターによれば
大阪府における麻しんの過去の発生状況と現在の推移

・日本土着株であった遺伝子型「D5」は、2015年3月に麻しん排除国認定されて以降、検出されていません。
・2016年に発生した関西国際空港内事業所を中心とする集団感染事例では、中国で流行している遺伝子型「H1」の麻しんウイルスが報告されました。また、東南アジアで流行している遺伝子型「D8」の麻しんウイルスによる散発事例も報告されています。
・2017年および2018年は主として遺伝子型「D8」の麻しんウイルスが検出されました。
・2019年は遺伝子型「D8」が90例、「B3」が検出されました。
・2020年;1例。
・2023年;5例。
・2024年における大阪府内の報告数は、第10週(3月4日~3月10日)が1例でした。また累積報告数は2例です。
兵庫県の状況

全国の感染状況は、
忽那先生の記事によれば、
”麻しんが日本国内で増加中 自身の接種歴や抗体価を確認しよう”
忽那賢志感染症専門医3/16
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/9c0ec16c465e65aefd9735f3efb0a12a1c0310d9
〇2024年2月下旬から麻しん患者が日本国内で増加
・2月24日のエティハド航空EY830便を利用した人のうち10名が麻しんと診断
感染者の多くが、麻しんワクチンの接種歴がない、または1回のみであったということ
今後、これらの感染者からさらに麻しんが広がる可能性
新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降は、国際旅行が激減したため麻しんの症例も非常に少なくなっていたが、現在は渡航制限もほぼなくなり海外と日本国内との人の移動が再び活発になってきていることから、麻しんの海外からの持ち込み事例も増加が懸念
日本国内における麻しんワクチン接種率が低下しており、これも流行に繋がる懸念材料の一つ
〇麻しんは極めて感染力の強い感染症
空気感染
「基本再生産数」ですが、麻しんは12〜18
様々な合併症を伴う場合も
麻しんは感染してから概ね2週間後に発症し、発熱、鼻水、咳やのどの痛み、結膜炎などの症状と、その数日後から出現する全身の皮疹を特徴とする感染症
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罹ったという記録がある方は確認のために抗体検査をすることをお勧めいたします。
もしご自身のワクチン接種状況が分からなかった場合、あるいはワクチン接種が不十分だった場合は合計2回となるようにワクチン接種をしましょう。
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と、注意を促しています。