土用とは、「季節の変わり目の約18日間」のこと。
「丑の日」は?というと、干支(えと)の十二支から
7月24日(水)、8月5日(月)
土用が終わると、翌日が立秋となるのですが、実感としてはいよいよ夏本番という気分になります。
この物価高、うなぎの値ももどんどんうなぎ上り。
いろいろ対策が打たれているようですが、効果が現れて気軽にうなぎが食べられるようになるのはいつでしょうか!
ニホンウナギの一生
ニホンウナギは、5年から15 年間、河川や河口域で生活した後、海へ下り、日本から約2,000km離れたマリアナ諸島付近の海域で産卵。産卵場が特定されたのは、研究開始から36年平成23年2月であり、依然としてその生態に不明な点が多い。
ウナギ供給量の推移
ウナギの国内供給量は、昭和60年頃から輸入の増加によって増加。平成12年には約16万トンが供給されたが、その後減少し、近年では約5万トン程度となっている。
これは、昭和60年頃から、中国において日本への輸出を目的としたヨーロッパウナギの養殖が急成長し、ヨーロッパウナギの資源の減少とともに急激に衰退したことが主要因である。
国内で漁獲されたウナギ及び養殖されたウナギは、ほぼ二ホンウナギ。
一方、輸入されたウナギについては、二ホンウナギのほか、以前はヨーロッパウナギが多かったものの、近年はアメリカウナギの輸入が増加している
シラスウナギ採捕及び流通について
シラスウナギは、うなぎ養殖の種苗として不可欠であるため、都府県知事が漁業を営むための許可を出している。
シラスウナギは、12月から翌年4月までの期間中の特に新月の夜、河川や海岸線において、網ですくう方法や河川に仕掛けた小型の定置網で採捕する。
採捕者が採捕したシラスウナギは、集荷業者に集められ、さらに複数の流通業者を経由して、養殖業者に供給される(多段階流通)。
ウナギ種苗(シラスウナギ)生産技術開発の現状
人工シラスウナギを親魚まで育て、その親魚から得た卵をふ化させる完全養殖に世界で初めて成功。現在では計画的な採卵と年間数万尾のシラスウナギの生産が可能に。
人工シラスウナギの生産コストは、天然シラスウナギ高騰年の取引価格と比べても約3倍に上ることから、コストダウンを含めた効率的かつ安定的な大量生産技術の開発が最大の課題。
以上”ウナギをめぐる状況と対策について” 令 和 6 年 6月 水産庁 より