テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

Walkstool Comfort 65-ウォークスツール コンフォート65

2014-01-08 21:18:01 | Outdoor
いろんな思惑から、結局、標題の製品を買いました。

ちょうど、お年玉セール中のウェブショップで普段扱っていない65サイズ(全高)を気持ちお安く販売していて、良いタイミングでもありました。

前回の記事では、ガックリとした雰囲気を身体で表現するには背の高いイスが最適、とだけ述べましたが、もちろんそれだけじゃありません。
最近、気候(低空での霞、霧発生)や浮遊塵芥の影響か、光害の影響の薄れ始める斜め上方と、一番鮮明に見える天頂とのシーイングの差がかなり大きくなっているように感じ、目当ての対象がなるべく天頂付近にある時間帯を狙うようにしているのですが、手持ち+ヘッドステー、一脚、三脚+V4ユニット、どの場合においてもイス(プロワークチェアー)を使ったり、寝そべって観る場合以外は、直立した姿勢です。近傍でのお手軽観望では、重いイスも、仰臥位もちょっとハードルが高いのです。長時間天頂を見続ける場合には、双眼鏡の安定、自由度とは別に、直立して直上を見上げる姿勢は身体構造上無理があります。胸を反らし、顎を大きく上げる姿勢は、上半身だけでなく、脊椎、腰椎も反る方向になり、ストレッチなどで短時間維持するのはともかく、長時間維持する体勢ではありません。
故に、上半身を反らすのでなく後ろに傾けて、首、肩の角度を相殺し、足を前に投げ出すことにより重心を保つと同時に、下腿を曲げ、股関節から腰椎にかけて、ゆとりがあるようにする為に、背の高いイス(スツール)を使うのです。当然、しっかりした構造のイスなら、体重を預けることが出来、身体全体も安定します。
スポーツシート、ステッキチェアーというカテゴリも検討しましたが、一本足のものは安定観望に向きませんし、三本足のものも、座面が狭いのです。


Hobby'sWorldというお店で、身長172cmのスタッフの方が65サイズに座った写真です。

55サイズでも良いのですが、座面広さが、やや狭く、特に三角形の頂点を両腿に挟んで座る形になるため、男性故にゆとりのあるサイズを選びました。

メッシュ地のシートは、非常に固く、かなり丈夫そうですし、特徴ある脚の伸縮機構もじつにスムースです。実際に座っても、かなり安定性が高く、両脚を前に投げ出して少し浮かせても、Walkstoolの脚だけで充分安定し、体感で鉛直から10°くらい上半身を後ろに傾けても不安はありません。耐荷重も250kgとめったな事では壊れそうにもありません。



大晦日

2013-12-31 23:04:11 | Outdoor
今年の大晦日は、例年になく、することがありません。
お掃除も殆ど終わっていまして、朝から、明日の初日の出の場所の下見に行って、ついでに広いフィールドで、SW-550の広視野ぶりを改めて堪能してきました。
その後、残りの御手洗いの掃除をして、一服の後、最近よく使うようになったナンガのシュラフのファスナーのスライダーのプルタブに、ひもを付けました。



末端をほつれないように炙って熔着したパラコード(パラシュートなどに使うひも、芯が入っていて、伸びず、絡みにくく、ほぼ切れない)を裏表のプルタブのホールに通し、末端をきつく結ぶのです。こうすることによって、両方のプルタブを同時に引くようになり、もともとファスナーの回りの生地を噛みにくくなってる構造と相まって、どんな状態からもほぼスムースに、ファスナーを一気に引き上げることが出来ます。ひもの真ん中を掴めば約20cm、片方の結び目を掴めば40cm強の長さになって、シュラフを使ったことのある方ならお分かりでしょうが、足下まで下ろしたファスナーでも、無理なく引き上げるのに役立ちます。前のイスカのシュラフには、施してあった工夫ですが、このナンガのシュラフにするのを忘れていまして、余った時間の多い今日に、やっと出来たわけです。マミー型のシュラフでも有効ですし、テントの入り口や、大きなケースなど、長いファスナーの殆どに有効なので、お試し下さい。

座面の高いアウトドアチェア

2013-12-23 23:40:53 | Outdoor
・・を探しました。
星空観望で、さまざまな条件がよく、長時間観望でき、場所もクルマからそう離れていなければ以前にもご紹介した、プロワークチェアが鉄板なのですが、移動、撤収を繰り返す状況には向いていません。また、よい観望が出来、気分も高揚してるときなら、椅子などなくても、まあ平気なのですが、消沈して、悪あがきしてるときなど、身体全体でガックリ感を醸し出すには、スツールに腰掛けて、肩を落とすのが最適です。で、表題のように、座面の高いアウトドアチェアを物色したのです。
といっても、アテは有って、以前にリクライニングチェアを探したとき、GCI OutdoorのEVERYWHERE CHAIRという製品を検討しましたが、

そのときにPACKSEATという、結構良さげなスツールを見つけていました。

値段も3Kほどで、座面高さも55cm、ちょうど良いのです。
ところが、このパックシート、以前に見つけたときは結構高評価のレビューが多かったのですが、今年の夏以降、とんでもない不良品が出回り、輸入元で回収する事態になったようです。

販売してるお店のブログによると、改善の見込みが無いということで、製造元が供給先の意向を軽視、あるいは無視してる様が窺がえます。
で、大丈夫そうなのを探したところ、

スエーデン製のWALKSTOOL Comfortという製品に辿りつきました。
サイズも豊富で、75cmなんて、どんな進撃の巨人が使うんだろうと思わなくも無いのですが、この商品なら軽量、頑丈、耐久性も高そうです。
でも、高い。お目当ての55、65で日本で13~14K、海外でも80~90$前後、躊躇しています。

雪山の怖さ、その対策

2013-11-26 23:43:11 | Outdoor
遭難事故が続いています。

その昔、極私的恒例行事だった、「雪解けとともに発見されよう!」新年キャンプは、そのふざけた掛け声とは異なり、四季通じてよく知った山に、少なくとも一週間以上前からの気候変動チェック、現地でのピットチェック(雪を掘って積雪状態を調べる)など入念に行い、ラジオ用地上天気図用紙持って気象通報に聞き入り、簡易無線常備(低山に留まる交代要員も必要です)、そしてなにより条件に不安がある場所へは行かない事が大前提、喧噪とは無縁の、ほの静かで安全な新年を山で迎えるためのものでした。
雪山キャンプは、冷たい雨に濡れずに済み、燃料さえ充分にあれば水の心配が要らず、何より熱い食べ物がホントに美味しく感じられるので、ハマっていたわけです。
いまから思えば、貧弱な装備で行ってたなぁとも思うわけで、例えば5W級のデジタル簡易無線や、携帯GPS、万一のためのビーコン/ゾンデ、アバラング等もあればイイと思いますし、今回の山スキーでの雪崩遭遇も、スキーとボード共存のゲレンデの煩雑(ほんとにこれは、同じピッチでサッカーとラグビーを同時にやるようなもので、どうにかした方が良いと思う)を見ていると、ああいうところへ行きたくなるのも理解できなくはないのですが、一番の対策は、充分に下調べをした上で、不安要素があれば、行かない、ことだと思います。
私も、山オンリーから海辺へと、行動範囲を広げたのは、自身にいろいろとしがらみが出来てしまったこともありますが、なにより、充分な準備もそこそこに、休みになったら、絶対にあそこに行きたい!と執着してしまうようになったからで、へたれた、と云われても仕方のないことだとは思っていますが、間違ってはいないはずです。
この時期、街中を歩いていても、ふとした自分の足の運びに、ああ、こんな歩き方では、すぐ滑落してしまうだろうなぁ、と思うこともあり、前に出した足に徐々に重心を掛ける、歩き方に戻そうとしてみたり、ピッケル持って歩いてみたいなあなどと、未練はあるのです。

※アバラング
雪崩に埋まっても、呼気で顔の周りが凍り付くアイスマスク現象を防ぎ、埋まったまま比較的長時間の呼吸を可能にするハーネス状、あるいはザックに内装された器具
Avalanche Burial with Black Diamond AvaLung



とどのつまり・・

2013-11-19 23:32:47 | Outdoor
スバシリ、イナ、ボラ、トド、というボラの出世魚としての名前の変遷の最終がトドなので、とどのつまりという言葉になったという一説もありますが、要は、結局、という意味合いで、何が言いたいかというと、結局GO-KOTで夜に睡眠してみました。ええ、もちろん、テントの中でではなく、室内で、です。
実は普段の寝具にも、シュラフを使うことはあって、その場合の敷布団は、まんま、布団であったり、昔懐かしい、ウレタンマットであったり、エンソのマット、インフレ―タブルマットなど、色々と使ってみたことがあるのですが、このゴーコットが一番よく眠れました。
確かに寝返りも半身がせいぜいですが、適度な沈み込みが寝返ることを必要にさせないようで、ぐっすりと眠っていたようです。
脚が床を傷つけるのを防ぐため、フェルトをあてがい(重量級のフロアスピーカーの脚の下など、ワタやフェルトなどの不織布が一番跡が付きにくいのです)、横に厚めの座布団を2枚重ねて置いて、寝惚けても昇り降りし易いようにし、試しに、と横になって寝袋にもぐり込んだところ、そのまま寝入ったようです。家人などは、よくコタツに座椅子で、長時間うたた寝しており、気持ちがイイから・・などど言い訳しているのですが、その気持ちよさと同じくらいの心地よさに、早朝まで、まどろみすら感じずに爆睡しました。
これは、考えてみると、ある程度水平な場所でさえあれば、野山であろうと、潰れた学習塾の廃屋の3階であろうと、どこでも同じ寝心地が得られるということで、上に挙げたどのスリーピングマットより、仕舞い寸法はコンパクトなコットが、一番良いのではないかと、30年以上のテント泊歴のなかで、初めて気付きました。どうも、いままで、面倒、そしていまいち華奢、というイメージがあったのですが、GO-KOTに関しては、あらためる必要がありそうです。



最後に、無理矢理、記事のカテゴライズに沿わせてみました。


GO-KOTを室内で使った場合の副次効果

2013-11-18 23:12:58 | Outdoor
先日ご紹介したゴーコットは、もともとアウトドア用ですが、米国ではエマージェンシーベッドとして家庭内に常備されていたりもするようです。
それに倣ったわけではありませんが、もともと一人用テントなどを室内で試し張りなどするタチなので、家人の無機質な眼差しを気にせず、休日の昼寝用に使ってみました。
当然、ピロー(枕)なども用意するのですが、最初に試したのが、スノピのマット&ピロー。

もともとはLV-151の二重になった座面に挟み込んで、座り心地を良くする為購入したマットなのですが、両端に付いたベルクロテープで二つ折りのピローとしても使える製品です。バルブや生地が極めて丈夫なので、結構長い間使ってます(ただ、高い)。
ゴーコットと一緒に使った場合、コットの生地とピローのクッションが二重に効いて、ちょっと好みではなく、この時期、コタツの前に常備している低い座椅子を使いました。
この座椅子、今では閉店したシグマ(ゲーミングマウスがちょっと有名)の直販店で買ったもので、商品レビューを書くと、ポイントがもらえたりしたので、2台目も買って、これも長く使っています。

上の写真のように、枕状態にして、座面を、GO-KOTの頭の方から寝台の下に差し込み、枕部分のみ上に出します。枕は、コットの脚をまたいで床に接して、座面と枕の間に、生地を挟むようになるわけです。またこの時期ですから布団としてはのイコイを使います。



これが、至極、具合がよろしいので、昼寝が半日寝になりました。
三年寝太郎も夢ではありません。

America's Finest camping cot と銘打たれたコット GO-KOT

2013-11-14 21:04:14 | Outdoor
云うまでもないコトですがアメリカでのアウトドア用品の市場規模は日本のそれを大きく凌駕しています。どこまでをアウトドア用品に含めるかによって変わってくるのですが、少なく見ても3~5倍、フラッシュライト(懐中電灯)などでは20倍もの市場規模の差異があるようです。
そのアメリカ市場でFinest(最上)を標榜する、GO-KOTを詳しく見てみます。
まずは外側、収納袋。

ほぼ均等に三分割されているので、連結したフレームにもかかわらず、仕舞い寸法長さはコンパクトです。よくある巾着式でなく、きちんと調整可能なバックルで留める蓋があり、長さを調整でき、ワンタッチで片側が外せるストラップがついています。

バックルも中国製ではありません。



中は、脚とトップを分割して収納出来るようになっています。



実際にセットアップして、寝てみると、アルミフレームと布地が軋みバシッと音がしますので、フレームを抜き出し、英文説明書に書かれているように石けんを塗ります。
これで、軋み音は綺麗に解消します。フレームを抜くには少しコツが要りますが、ショックコード付きのポールを入れるスリーブタイプのテントを扱ったことがあれば、簡単です。



ゴーコットの剛性を支えるヒンジ部分です。肉厚のアルミパイプにダイキャストのヒンジを圧入し、その嵌合部分ごと、バネ鋼の脚を入れる穴に成ってます。ヒンジはリベット留めされていますが使用時は脚そのものが、フレームとヒンジの嵌合を補強、外力をきちんと分散します。



端部の取付穴には、エンプラのブッシュが圧入され、リベット留めされています、ヒンジ部と同様、頑強な構造です。



ヒンジの噛み合わせ部分。斜めのホゾがあるので、ねじれが生じにくく成ってます。また、ゴーコットはヒンジ部分を固定するロックが無いのですが、ヒンジのすぐ両側にバネ鋼の脚を取り付けることによって、ほぼヒンジが開かないように成ります。実際の使用時にはあり得ませんが、わざと脚のバネに逆らってヒンジに開く方向の力を掛けても、腿や、二の腕の肉を挟むほどは開きません。手のひらの親指と人差し指の間の水かきなら、無理に開いて押しつければ、挟めないことはないです。そして、前述のホゾがあるおかげで、細ひもや、シュラフの生地なども、奥まで挟み込んでしまうことはありません。





最後に注意点、ゴーコットは(他のほとんどのコットも一緒ですが)、コットに対して鉛直方向、左右(横)方向の外力には滅法強いです。フレームや1000デニールナイロンの布地、バネ鋼の脚などが、うまく分散して力を受けますが、コットに対して前後(縦)方向の力は、ほぼダイレクトにバネ鋼の脚の嵌合部分に集中します。故に傾斜地で縦方向の設置には注意が必要、できれば避けた方が良いです。横方向でも、下側から降りると、逆台形の脚の所為もあって、コットが浮き上がりやすくなります。中央に手をついて、ある程度体重を掛けたまま降りないとふわっとコットがひっくり返ります。
また、一人では設営時にどうしても寝台面を下に向けて置く必要があり、雨中に濡れた地面では、収束式ほど簡易ではありません。


このゴーコット、2012年から並行輸入に頼らずに、日本に正規輸入代理店ができ、入手し易くなってます。

トレイルヘッドというお店で、店長さんはいい人ですし、カラーバリエーションが大きな特徴のゴーコットの色展開をきちんと確認できます。確かに、他の同様製品(日本で手に入る安価な中国製)に較べれば、3~5倍の価格ですが、スノピに較べると半分以下で、充分な高品質、5年保証です。

また

gokot.jpというHPも立ち上げておられ、メンテの方法、ユーザーフォトなど掲載されていて、愉しみながら、役立つHPです。
できれば、米国と同様、ラージサイズや、マットとのセットなども正規輸入して欲しいので、頑丈で良質なコットに興味がある方は、検討してみて下さい。





GO-KOT ゴーコットという名の寝台にたどり着くまで

2013-11-13 22:10:33 | Outdoor
コット探しはその後も続いています。
Teton Sportsのオーバースペックなコットは、

色々調べてみると、使用者レビューのなかには品質が安定してないことを窺わせるようなものもありました。アメリカの場合、単に返品するためだけによくないレビューを書くことも多いのですが、そうでない具体的な壊れ方などを詳述したようなものもありますし、米国での販売価格も、通常サイズのもので、$70前後と、Origin: Chinaの製品ですし、メーカーのFAQにも、made in chinaの特徴とも云える臭いについての記載があります(かの国では、ゴムや樹脂の可塑剤に粗悪なものを使う事が多いのでしばしば臭う、のです)。
他社の製品も、品質のバラツキ故に評価が別れているらしいほとんどの製品は、made in china であるようで、日本、米国製中心に探すことになりました。

日本製の代表は、スノピのスノーピークコット ハイテンション、4万円近い高価な製品で、耐荷重120kg、寝心地や、材質、構造など細部までよく練られた製品です。

脚やフレームの構造も、なるほどと思わせる展開の仕方で、斜めのX字脚とフレーム、置き場所が作る台形の構造が安定感を産んでいます。付属の説明書では、寝台面を床面に置いて展開する図解がされていますが、Webでは寝台面を上にしたまま展開する図解がされており、使い勝手もよく考えられています。特にスライド式のサイドフレームは、かなり巧妙な精度があり、前述のX脚とともにこの製品のキモです。ただ、これらのつくりのために、収納サイズが1250×280×200とでかく、そして何より、高すぎかとも思います。

米国製ではLuxuryLite Mesh Cot/UltraLite Cotがサーマレストから発売されるようになり、店頭でも見掛けるようになってきました。なにより、その収納サイズの小ささは、バックパッキングでも躊躇無くコットを持ち歩けるようになった最初の製品だと思います。

重さも、66cm巾のメッシュコットでも1740gと超軽量です。独特のボウと呼ばれる脚も、荷重のかかるところにはツイストボウというトーションバースプリングに似た方式が採られています。トーションバーはリーフスプリング、コイルバネなどよりバネ特性が優れていて、このツイストボウとシングルボウ(リーフスプリング式)の組み合わせがこの製品のキモです。ただ、脚となる樹脂製の部品、そしてショックコードで繋がれたサイドポールの強度はさほど高くなく、あくまで全体に荷重を分散することで、325lb(147kg)という耐荷重を得ています。そして約3万円とスノピに匹敵するほど高価です。




最後に、今回購入した米国製GO-KOT(ゴーコット)です。

米国でも$134.95、現在、Christmas Early-Bird Special!というセールで$20引きですが、BYERやColemanのローコットと較べても、ずっと高価な製品です。バネ鋼の脚は6本で、日本で一般に売られている4組の脚のローコットと較べて充分な強度ですし、三分割されたサイドバーのそれぞれの両端に脚がつき、さらに荷重のかかる中央部を二本組の脚が支えることになり、よく考えられています。展開は下の動画のように、ごく簡単です。
GO-KOT Camping Cot


ゴーコットは豊富な色とデザインも魅力です。

また寝心地と耐久性を左右する張り布は、1000デニールナイロン(ピンク、ボーンを除く)、極太の繊維による丈夫な生地です。日本で販売されている他のどのコットも450~600デニールの生地ですので、メーカーがこのゴーコットをlifetime camping cotと称しているのも納得できます。私は、この生地と、ヒンジ部分にも樹脂パーツが見あたらないこと(実はアルミフレームの中に樹脂パーツを使っている部分はあります)、耐荷重350lb(158kg)、そして5年保証というトコロに惹かれてこの製品を購入しました。
メーカーHPの"Camouflage colors are made to military specifications."という一文に期するところもあり下のネイビーデジタルカモフラージュカラーを選びました。






(続く)

秋を経て、ちょっと冬支度

2013-10-28 23:24:01 | Outdoor
既に、献立は秋から冬っぽいものになっていたりはするのですが、寝具も秋物から冬へと準備を始めました。
夏以降の寝具の中心は毛布です。
本当は毛の毛布が暖かいとは思うのですが、仕舞うときの手軽さ、日常の洗濯の手軽さから、フリースのブランケットが主体です。

ポリエステルフリース素材も、もはやありふれたものになっているのですが、昔まだモルデンミルズ社のポーラテックと、パタゴニアのシンチラしか世にない時代からずっと使ってるのが上の製品です。毎年、毛布、シーツ、膝掛け、丸めて枕やクッション、使い倒しているのですが、リサイクル素材主体の現行製品と違い、バージンポリエステルのみでつくられていた時代のこれらの製品は、コストダウンの弊害にも無縁で、全く毛玉にならず、くたびれず、すり切れしてる様子もありません。特にシンチラは、当時のスナップT(プルオーバー)などの衣類もそうなのですが、クリーニングタグが風化してボロボロに崩れるまで着倒しても、問題なく、ヤレ感もなく使えるのはスゴイと思います。昨今のユニクロなどで売られているフリースとは、別モノです。

屋外では、テントでも車中泊でも、やはり羽毛シュラフです。

昨年買ったナンガの化繊綿のシュラフも、フカフカで良いのですが、ダウンシュラフには敵いません。イスカのカシスという封筒形シュラフ、かなり長い間使ってますが、こちらも未だに現役で(というか、リプレースする必要がない)、イスカ同士2枚をダブルサイズの袋状に連結することこそ出来なくなってしまった(敷布団替わりの同社の化繊綿封筒シュラフがもう無い)ので、単一で使う場合が多いのです。もう全く温かくて、ドローコードで口を絞ってしまえば、マミータイプに劣らぬ保温性と、封筒形のゆったり感で、高山で無い限り、酷寒の朝、車中で目覚めて、凍り付いたクルマを溶かすために、エンジンを掛けても、リヤウインドデフロスタと、フロントワイパー、リヤビューミラーデアイサーの電熱線がじっくりと熱くなるまで、あわてて暖房を入れずに(一気に全部温めようとすると、バッテリー負荷が大きい)ほんわりとすごせます。
特にテント泊車中泊ともに、呼気によるとんでもない結露を防ぐために、ちょっとベンチレ―ションしておくような場合、中に潜り込んで、丸まって寝ます、冬眠中の小動物のような寝相は軽いダウン封筒形シュラフならではのワザです。

シライデザイン 102リュック

2013-10-19 23:13:40 | Outdoor
もう20年以上前に買った、シライデザインのリュックです。
当時、まだまだ賑やかな街中ではグレゴリーなどのガチでアウトドアなデイパックは浮きがちな雰囲気で、かといって、キルト、皮革素材などのアパレルなザックは性に合わなかったので、どこにでも不思議と馴染む、このリュックを買いました。
気に入ったのでさらに大型のバックパックも買いましたが、そちらはいつの間にかエマージェンシーパックになってしまって、実際に使うのはコチラの小さめのリュックばかりです。

今でも、ほぼ変わらない姿で売っていて、

ブランドネームタグの位置が昔とは異なります。

当時14000円で買ったこのリュックも、いまでは29400円と、倍以上になってますので万人にお勧めする訳にもいきません。
ただ、20年以上使っているにもかかわらず、一本締めの革ベルトはよほど丹念になめしてあるのか、柔軟さを失わず、ひび割れもありません。内部のドローコード(ナイロン製)は古びてきているのに帆布、革、真ちゅうの部分はいささかも古びず、時を経た深みを醸し出しているので、このリュックをつくったシライデザインの意図の一つが20年を経て理解できたような気がします。

シライデザインの白井要一氏は工業用デザイナーで、自らもシール(アザラシ皮)を貼った板とジルブレッタのビンディングで山スキーをしたり、ヨット、カメラなど多趣味な人で、小西六から始まり、カメラ、望遠鏡、双眼鏡など数々のデザインを手がけてきた方です。

白井氏がデザインしグッドデザイン賞などに選ばれた数々の品です。ビクセンや鎌倉光機、ニコン、ケンコーなどなどの製品を手がけておられるので、知らない間に、使っている製品もあるかもしれませんが、この102リュックがもっとも”シライデザイン”らしい製品だと思っています。

ターボライター

2013-09-29 23:22:58 | Outdoor
このところ、良く星空観望するわけです。
自宅近くで、明かりの少ないところまで、クルマで5分くらい。
自転車でも充分な距離ですが、保安上、クルマを使ってます。
で、着いたら、最低でも20分は、目を暗さに慣らさないといけません。
そんなときに、タバコを嗜むのですが、意外とマッチや、オイルライターの炎は明るくて、暗順応を阻害します。アルコールライターというのもあるのですが、揮発が早いですし、目をつぶってオイルライターなどを使うのも感心しません。
クルマのシガーライターという手もあるのですが、私の場合、クルマの外で喫煙することが多いので、ターボライターを使います。普通の製品でも、薄く青い炎なので、まぶしくありませんし、今使っているのは、炎色反応で炎が緑色になるもの。赤い光に次いで暗順応を阻害しにくい色らしい?し、緑の光は、虫や動物も刺激しにくいのです。


恐らくは銅の炎色反応っぽい色です。

連休に台風

2013-09-15 23:52:46 | Outdoor
実は、ひっそりと、この連休に、双眼鏡連れて、ちょこっとどこかへ行こうと考えてました。
もう山の上は充分涼しい秋の気候ですし、鳥、虫、潺(せせらぎ)、風景、山にいる人、獣、と所持する双眼鏡を縦横に駆使して見まくって、雲がなければ、そのまま夜まで星空観望、の予定で、泊まるとしても、ゆったり過ごしたいと、あまり使わない3人用テント(3人では窮屈、2人でちょうど、1人で超ゆったりサイズ)も準備します。

サーマレストマットも久々の出番です。


そういえば、一昨年、とある中部地方の山奥で、このテントをもって、とある深夜オフに出掛けた折り、冬季にもかかわらず、ものすごい風雨と雷のなか、他の参加者のテントに避難して浸水、車中で待機するも、体調を崩して撤退、帰路の山中のインターの立体交差の下で雨をしのぎながら、濡れた衣服を全交換。復活して、凍結寸前の高速道路を探るように走りながら還ってきたことを思いだしました。
どうも、このテント、使用頻度が低く、怨念でもこもっているのでしょうか、相性が悪いです。

UFMウエダ プラッギングスペシャル CPS-102

2013-08-25 21:32:15 | Outdoor
昨日のダイヤモンドリールに続く、潰れてしまったメーカーの釣り道具です。
一昨年、アブの2500Cと初代カルカッタの記事で少し触れましたが、このUFMウエダという、ルアーロッドの専業メーカー、一年ほど前に解散してしまいました。
このCPSシリーズは同社では初めて手がけたパワータイプのカーボンルアーロッドで、アカメ(汽水域に棲む大型の魚、ルアーマンの憧れ)のシルエットがトレードマークです。ただ固いだけのロッドでは無く、1.5オンス(42g)もの重いルアー(ジグ)でも、まずは胴に載せて持ち上げ、最後に反発力のあるティップ(穂先)で弾き飛ばして遠投でき、魚を掛けた時には大型であればあるほど、その引きを竿全体で吸収しながら引き摺り上げる、パワフルでシャープな竿です。
上の写真にあるオリジナルモデルは18年以上ずっと作り続けられ、チタンガイド、ボロンブランクモデルなど派生モデルも続いていました。
私の場合、港湾や河口の足場の高いところから、風に向かってキャストする事が多く、向かい風を切り裂いて大型ルアーを飛ばせるこの竿は、小はコノシロ、ダツから、大はヒラスズキ、ヒラメまで何でも釣り上げた一番の実績があります。元々私は、遠投派のキャスター(投げ釣り)でしたので、これ以外にも、シマノ ファイティングソルトウォーターやNFTのダイヤフラッシュシーバスの13~15フィート級を振り回し、超足場の高いところでは、5号の磯竿(オリムピックのボロンセンチュリー5,4m)までダブルハンドで振り回していましたからこの10フィートでも手返しよくキャストできていました。
ただ困るのが、2本継ぎのこの竿は仕舞い寸法が165cmほどになり、乗用車ではトランクに入らず、ダッシュボードの上から、キャビン中央を渡してリアウインドウ直前までに納めなければいけないことでした。この竿(あるいは他の1ピースロッド)のおかげで、ワゴンタイプのクルマを買う羽目になったのでした。

大森製作所 ダイヤモンド マイコン ウルトラ No1

2013-08-24 23:13:48 | Outdoor
先日のパックロッドの記事にて、ちょこっと触れた、リール専業メーカーの大森製作所の”ダイヤモンドリール”の検索率が高く、まだまだこのメーカーに関心をお持ちの方がおられるのだなぁと感慨深かったので、続編です。

Diamond Mi-Con Ultra No.1、俗にマイコンU1と呼ばれた機種です。
他の釣り具メーカーと違い、大森製作所はリールのみに特化したメーカーでした。
ハイポイドフェースギヤなど、今のスピニングリールの標準機構の元祖(開発者)で、堅実で優れたリールをつくっていて、1980年代、リアドラグのマイコンシリーズで先鋭的な機構として注目を浴びました。ドラグというのは、欧米流のスポーツフィッシングという概念のなかの、糸の破断強さをクラス分けして釣る、という目的のために(同じ大きさの魚を釣っても、細くて切れやすい糸で釣った方が価値があるという考え方)、糸の限界近くのテンションがかかったときに、スプール(糸巻き)部分が負荷に応じて滑り出し、ラインブレイク(糸切れ)を防ぐ機構です。調整する場合は巻いてあるラインの強さに合わせておくのですが、実際に魚がかかってからでも、強引に寄せたい場合や、バラさないよう慎重に取り込みたい場合など、調整することがあります。両軸(トローリング、船釣り、バス用のベイトタイプ)リールでは側面のレバーやハンドルと同軸のクラウンハンドルなどで、容易に調整できますが、スピニングリールの場合、スプールにドラグ機構があるものがほとんどなので、スプールの前面のキャップを回すことになり、非常にやりにくい。マイコンなどのリアドラグは、竿やリールを持ち変えること無しにドラグ調整を手元のダイヤルを確認しながら行えるのが利点。


スプールにドラグを内蔵しないことによって、ワンタッチ着脱や、スプール高さの微調整機構などを組み込むことが出来るようになっています(フロントドラグのリールは、巻糸が片寄ったりして高さ調整が必要な場合、スプール軸のドラグクリッカーの前にワッシャーを抜き差ししないとならない)。
まだ、日本製の時代で、また便利だったのが、ベイル(糸をフリーにしたり巻いたりする針金状のガイド)が一段深く折りたためるようになっていたことです。ハンドルは、逆ネジのねじ込み式折りたたみで、近年、ステラの限定モデルが、この確実堅固な方式を再採用してたように、ワンタッチ式に較べて、感触が非常に優れています。
欠点もあって、古いリールはスプールの垂直移動のストロークが速く、粗く斜め格子状に巻くのがデフォでしたが、やがてゆっくりとしたストロークで密ならせん状に巻くようになりました。このマイコンは比較的ストロークが速く、糸ふけがでた(糸がゆるんだ)時など、巻糸が崩れそうになることがあります。一緒に写っている、同じダイヤモンドのターボSSは、フロントドラグ、ワンタッチハンドル、ストロークも遅め、長めな現代的な仕様です。


釣行主体で往くときには、上のPENN同様あまり使わなかったリールですが、信頼性は、常用機のシマノやダイワと同等以上に高く、何より、目先のスペック競争に溺れない、例えば、回転のなめらかさを謳うのに、ベアリングを何個使っているか、などより、軸受けと軸の材質と精度、ギヤの精度と精確な噛み合わせを追求していた同社の姿勢は、その後凋落し、潰れてしまったのが残念で仕方なく思えてしまう、そんなリールでした。


常用機2種

Silver Creek SC566T-2FS 野良遊び人の象徴

2013-08-22 23:12:09 | Outdoor
昔、夜討ち朝駆けで、2サイクルトレールバイクに乗って、近畿一円どこにでも出没してた頃、そういう私を野良遊び、と称した輩(家人)がおりました。遠出する場合、70%以上が舗装路になるので、タイヤもピレリのマルチパーパス(ブロックでないヤツ)に変え、フロントディスクブレーキのホースもシビアなセッティングの効く、耐圧タイプに換えて、シート下のサイトカバーもエアクリーナ側を残して取っぱらい、もちろんリヤステップも外して、軽量化に努めておりました。でも、遊び道具だけはどうしても多くなり、ナカでも必携の道具がこのコンパクトなパックロッドでした。
ダイワのシルバークリークシリーズの5フィート6インチ、元々は渓流遡行用のパックロッドですが、海にも山にも平地にも、どこに出かけるときにも、ダイヤモンドリールのミニ(SS)やアブのカーディナルリールと一緒に、どっかに入っていて、ラパラのCD3、5、無名のジグスピナー、タスマニアンデビル、マルキューのバイオワームなどで、アマゴ、カジカからツバス、チヌまで何でもこの竿で釣った記憶があります。
カメラ(オリンパスXA)とともに、肌着(洗えば済む)を減らしてでも必ず持って行く道具で、このおかげで、行き先での見知らぬ人との語らいも多くなりますし、狩猟本能(?)も満たされる、愉しいヤツでした。今は、パピリオ君がその役目に替わりつつあります。