テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

遠雷

2012-08-13 23:43:57 | Outdoor
今夜は、たびたび雷が鳴っています。
窓の外がフラッシュして数秒後、空が響くような音。約3秒でしたから、大気中の音速340m/sを掛けて、1キロほど先での雷のようです。
山の上では、雷はもっともヤバいもののひとつで、僅かな光と、小さな音のうちから、光と音の間隔、方角を確かめる癖が付いています。
実際に山で雷が近くなったときには、少しでも低いところへ下り、金属の長い棒やカーボン繊維のシャフトを身体から遠ざけ、必須にやってくる雷雨とともにやり過ごすしかありません。稜線の岩場がもっとも危険で、連なる割れ目のように雷の通り道になりそうな所から出来るだけ速やかに遠ざかるべきなのです。ようは放電現象なので、地形を大きなカソードに見立て、放電しやすそうな所から離れるのです。ただ、もっとも大切なのは、雷が発生しそうなときに、発生しそうな場所に、無防備な状態で行かないことです。今のところ、短期的に最も有効な予測は雷ナウキャストなので、モバイル機器を活用、もしくは、通信手段を活用して、誰かに確認してもらうなどが必要です。建築物、自動車は雷に対する防護掩体として極めて有効なので、実際に雷の活動が活発なときは引きこもるのが推奨です。
雷という文字を含む語彙は山のようにあります、爆雷、機雷、地雷、魚雷等、兵器にも使われ、雷、の意味する概念には、本当はもっと畏怖すべきだと思っています。

thinksport

2012-08-10 22:49:40 | Outdoor
変なオジサンが提唱するイカにも米国なブランドの製品です。

元々、魔法瓶オタっぽいもので、見た瞬間、買ってしまいました。
とはいえ、既にフタケタに達するステンレス製魔法瓶があるので、容量別、用途別の間隙である、350mlのもの。

ホントは日本未発売のLivestrongのほうが欲しかったのですが、

こういう写真に購買意欲をくすぐられて買ってしまいました。
とはいえ、同時にこんな写真も見てるので、色はシルバー。

使ってみた感じは、デザインと使い勝手はイイが保温性はもひとつ。
飲み口のしたのキャップ部分が冷たく(温かく)なる構造で、
サーモス、タイガー、象印、ピーコックのほうが優れている印象です。

元々アウトドア用の保温水筒は”テルモス”の俗称のとおり、現サーモスのガラス魔法瓶が元祖で、現在はステンレス製がほとんど。
その昔、知人の親父さんが、日本酸素の中の人で、溶接等に使う、酸素ボンベそのままの形のステンレス魔法瓶を作り、その即物的な形に笑わせて貰った記憶があるのですが、その会社が、Thermosを買収、現状に至るらしい。

デュワー瓶としては、ガラスに反射メッキを施した、ワレモノのほうが保温性が高くていいのです。ステンレス製でも、このthinksportのように、容量に対して注ぎ口が広いものは、概して保温性が悪く、中栓つき、容量の多さに比して注ぎ口が細いモノのほうが圧倒的に保温性は良好です。

ARC'TERYX BLADE 30 その2

2012-07-06 23:06:45 | Outdoor
何日か使ってみて、以前のMULTILAPとの背負い心地の差異を実感した。
流石に登山用のザックほどの、背中にへばりつく感はないが、熱成型サーモフォームバックパネルとアーク得意のバックパックストラップのおかげか、背負うまでは、ズッシリと重いパックが、背負った感じではずっと軽くなったような錯覚がする。
MULTILAPはその収納力(小型ブリーフケースとしては)故に、チェストベルトをしてないと、常にズレてくる感があったのですが、ブレード30はチェストベルトもヒップベルトも無いワリに肩と背中にスッと載ってしまう。かなりスクエアなカタチなので、でかくて重そうなザックを背負ってるなぁという見映えなのに、軽い背負い心地なので、鏡などに映ったジブンの外見に違和感を感じるくらい。
ただ、やはり体積が相当あるので、エレベーターや混んだ電車など、限られた空間内では占有する容積が大きく、背負ったままではイササカ気が引けるところなのですが、一旦背中から降ろしてしまうと、持ち手がプアなので、取り回しがよくない。
ここはアーバン二宮金次郎のつもりで、割り切るしかないと言い聞かせています。

ARC'TERYX BLADE 30

2012-07-04 00:00:13 | Outdoor
遠征時に、、
雨模様の中、キャリートランクを引っ張って歩くのはちょっとイヤ。
道中で中の荷物、特にノートパソコン等を取り出すのがちょっと面倒。
深夜にゴロゴロ練り歩くとちょっとメイワク。
Ju52めいて好みだったリブトランクにもちょっと飽きてきた。
ラッシュ時にかなりイヤ。

などと感じ、普段使いのホグロフスのMULTILAPもパンパンにいっぱいになってきたので、普段使い+遠征用にと、今年からむっちゃ安くなったアークテリクスのブレード30を買いました。

パタゴのMLCやグレゴのミッションパックなどなどイロイロ検討したのですが、最近、3WAYバッグでもリュックにして使うことが多いので、背負うことに特化したBLADEを選び、大は小を兼ねる、という金言と、スーツケースのように180°開くことから、30にしました。

実際かなり大きく、荷物を抜いたMULTILAPがすっぽり収まってしまいます。

中央にアルミの支柱の入ったフォームパッド、各部の立体縫製、止水ファスナーなどは流石で、今までのMUTILAPに比べて背負い心地は格段に向上しました。

ただ、ワタシのように広大な背中を持つヒトはともかく、小柄な人がコレを背負うと平たい形状故に亀仙人ライクに成り果ててしまうのがちょっと残念かもしれません。


ま、これで普段使いにしてしまえば、急な遠征(宿泊)時にも、荷物を入れ替えることなく、着替えさえ追加すればよさそうなので、ひとり、ナットクしています。




手入れ

2012-06-23 21:31:10 | Outdoor
ふと思い立って、アウトドア用品の手入れをしてみた。
おそらくはもうそろそろ崩れるだろうガソリンランタンのマントルの張り替えや、ガソリンストーブのジェットの掃除、パッキンの注油、ソロテントのチェックなどなど。
一番古い道具は25年以上、新しいものでも、7~8年は経っており、この分野の道具の長寿命を思い知る。
もちろん新しもの好きのワタシのことなので、ジェットボイルやフォールディングカップなどなど、新奇なモノにもスグ手を出しますが、いかんせん耐久性に乏しいものが多く、いきおい古いモノをいつまでも大事に使い続けることとなる。
20年以上、日常の足がバイクからクルマに変わってからも、毎日のように使っていた旧ロゴのグレゴリーのデイパックも、あちこちのほつれだけにとどまらず生地そのものが薄くなってきたので、いまはさほど使ってないのですが、まだ充分に使える状態です。


この分なら、最近買った素性のよい道具類、双眼鏡や、懐中電灯など、ジブンの寿命よりずっと保つんじゃあないかと、要らぬ心配が擡げます。

KERSHAW 1050 FOLDINGFIELD

2012-04-28 19:31:27 | Outdoor
ナイフは用途別に何本か持っていて、一番無骨で唯一フォールディングなのが、服部刃物製のカーショウ1050です。


米海軍の特殊部隊に採用されたというこのナイフはフォールディング(折りたたみ)でありながら、シースナイフに迫る剛性をもち、AUS-8A鋼の刃も切れ味充分で、元から、また、いまでもきちんと研げばスムースにヒゲが剃れます。




実はナイフより研ぎに凝った時期があって、水研ぎの砥石が3枚、ホーニングオイルを使う三面砥石や、ダイヤモンド砥石など、ありますが、最近はもっぱらよそ見しながら研げるランスキーしか使ってません。




このナイフで面倒(磨くのが)だけど気に入ってるトコロはハンドルの真鍮部分です。
銅の割合が多いブラスらしく、すぐにくすんでくるのですが、夕日やランタンに照らされると、赤みを帯びた深いブラスの色になり、より手に馴染むような気がするのです。


サウスフィールド リクライニングチェア DX

2012-04-18 23:17:36 | Outdoor
前回、リクライナーを導入したことを書きました。
で、まだ本来の目的である星見には使ってないのですが、つらつらと。

プロワークチェア PW-600Sと三脚、経緯台の組み合わせで、キッチリと星を観望するのは、かなり好適な使い心地でした。特に、座面を目一杯低くして、長い背もたれに体重を預け、双眼鏡で見上げる空は、PW-600Sの剛健な構造に支えられ安定しています。
ただ、機動性とバーターにならざるを得ないそのスリムな佇まいは、使うヒトの体躯にもある程度の緊張感を要求しますし、また傾斜の少なさは連続して天頂を見続けるのに、首の曲げ角をおおきくせざるを得ません。

で、車では行けないロケーションには、マット類を用いてジベタネタリアンになることにし、ある程度足場の確かなところで使う、寝椅子、寝台を物色していました。元々アウトドアチェアはスノピのLV-151という、極めて頑丈な割にはそこそこ軽量な収束タイプのものを20年近く使っており、背中を立てても座れ、あるいは背をまるめてカウチのように眠ることもできる便利さに、他のイスを必要としていませんでした。

標題のイスに辿り着いた経緯は前回書きましたが、これはイイです
図柄では華奢に見える骨格も、肉厚の19φのスチールパイプ製で、ある程度スムースに稼働するので、精度もそこそこ、なによりラフマ譲りの座面がフレームにエラストマーコードでトラスに吊られた構造がほどよいテンションで体躯を支え、全く緊張感を与えません。大きさ、耐荷重も充分以上で、反面、収納や持ち運びに苦労しそうですが、一旦設置すると、その座り心地、寝心地は快適そのもので、折りたたみイスとは思えません。

で、いざ星見となると、眠ってしまわないかという、懸念が生じています。


見上げてごらん、夜の星を

2012-04-17 19:34:43 | Outdoor
記事タイトルにぴったりなイスを探していました。


Concept
サイバーな(死語?)感じが良い。





Bigha starseeker chair$1,950-

現実的な路線で、超便利そう。





実際に検討したのは、



上記の海外製ふたつで、特に緑のGCIのイスは軽くていいのですが、機能的にはもう一方のラフマに及ばない、でもラフマはおフランス製でお高い。



で、ラフマのパチモン?



サウスフィールド リクライニングチェア DX


コイツを入手しました。
非常に楽チンでよいイスです。



東京バード&スカイフェスティバル2012

2012-03-27 22:37:29 | Outdoor
今年の東京バードフェスは、5月21日の金環日食を前に、天文と合流企画になるとのことです。
コドモさまに人気の縁日や、その他野鳥公園のロケーションを生かしたイベント、星空観察会などもあるそうです。
販売ブースも珠に掘り出し物があったりするのがやや嬉しいです。
最近日食グラスも紙製のちょろこいモノでさえ、1K~2Kで売っていたりして、便乗商法真っ盛りなのですが、流石にフェスでは廉価で頒布されるでしょうから、機会を作れる方は、行ってイロイロ愉しむついでに是非手に入れておきましょう。
今回の金環食は、長生きして孫子の代まで語り継いでもおかしくない、レアな天文現象です。
それはもう、生きてるドードーを見た!くらいエクセレントなジジイ自慢になること間違いなしなので、良い天候を期待して、祈祷しましょう。

キャリーカート

2012-01-15 22:24:09 | Outdoor
仕事柄、しばしば、重い荷物を車から降ろした後、数百m運ぶ必要があります。
総重量(個数)が多い場合、素直に4輪台車を持参するが、わざわざ台車を別に積み込む必要のない、両手でもてる範囲の荷物、しかし数百m運ぶには負担になる荷物を運ぶのにキャリーカートを物色していました。
ホームセンター等で安価に販売している折りたたみ式は、取っ手の高さが低く、体を傾げないと斜めにして引っ張れないので、却下。
結局、ガーデンマスター  折りたたみ式ハンドキャリー GT-50W シルバーという大きめのカートを購入、便利に使っています。


一番の特徴は通常のカートよりトレッドがやや広く安定してる事。
また、タイヤがゴム製なので、ステレオトミーな敷石の歩道でも、かなり静かに運べます、遠征時に使うRIMOWAのキャリーよりもずっと静か。
取っ手も充分に高い位置まで伸ばせ、ゴム質の持ち手が手に馴染む。
スッキリしたデザインなので、機材等を電車で運ぶ場合でもギリギリ違和感なく使え、大きなタイヤのおかげで、段差にも強い。
折りたたむと6センチほどの薄さになり、自立し、しかもタイヤ接地面が内側に上がるため、置いた場所が汚れにくいので、車の中や事務所内のスキマに置きっぱなしで全く邪魔にならない。
荷物のバランス(平衡)が取りやすく、軽い力で引ける。
欠点としては、バランスを取って固定するのには付属のゴム紐一本では不足。
丈夫さと引き替えにアルミの角フレームが太いので、別購入のゴム紐含め、フックがフレームに掛けづらい。などでしょうか。

価格相応の充分な使い勝手をもつ、楽で便利な道具です。


ナンガ イコイ

2011-12-10 20:57:18 | Outdoor
連続物欲蹂躙の軌跡、封筒型シュラフです。


従来、ISUKAのYORKという封筒型シュラフを長年使ってきました。
お家でも、暖房がニガテ、真冬でも窓を開けるのがダイスキな変わった性向なので、シュラフにくるまってすごすことが多く、中綿がセベリスの古い日本製のをずっと愛用してきたのです。
テントでは、セベリスのシュラフを下に、ダウンの封筒型(カシスという旧いモデル)を上に連結してダブルの温かい寝床をしつらえ、ご満悦な夜を過ごすことができていました。

ただ、上記のようにお家での使用回数があまりに多いシュラフは流石にくたびれてきたので、日本製にこだわるから、イコイという中綿がシュレープのモデルを後継に選びました。

収納サイズが24×34cmと、化繊中綿のラージな封筒型シュラフとしてはかなり小さく、ふかふか度を懸念しておりましたが、コンプレッションバッグから出したイコイは、見る間にふかふかふかふかふかふかと広がり、ダウンシュラフを彷彿とさせるふかふか度でした。

ただ、再び収納するには、かなり力が必要で、場合によっては体重をかけるようにして丸めていかないと、到底、袋には入りません。ここら辺はダウンシュラフとは違うトコロです。

レイヤード

2011-12-01 22:10:39 | Outdoor
以前、けっこう寒さには強いほうだ、と書きました。
でも、本当に気温が低く、体力の消耗が懸念されるときには、それなりの対策が必要です。
防寒着の代表みたいな、ダウンウエアは、あまり持ってません。
私なりの防寒着の要は肌着で、シルクウェイトキャプリーンのシャツと、クールマックスのアンダータイツがキホンです。
そのうえに、若干の厚みを保つフリース、ウールなどを着て、完全に風を遮断するアウターシェルを着ます。
日本国内のほとんどの場所において、温度そのものが体温を奪う決定的な要因となるほど極度に低くなるところは、あまりありません。
ヒトのホメオスタシス(体温調節機能)はけっこう頑健にできていて、かつ、適度な筋肉の運動によって、意図的に体温を上げることも出来ますが、その調節を上回るスピードで体温を奪うことが出来るのが、気化熱です。
つまり、風が体表の僅かな発汗を急激に蒸発させ冷やす、この現象を出来る限り防いでやるのが、寒さによる体力消耗を和らげる方法だと考え、実践します。
動きやすく、そんなにもこもこにならない防寒ウェアになるので、見映え的にもいいのですが、最後の防寒の決め手、目出し帽を被るので、


いっきにアヤシクなってしまいます。