3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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丸木美術館

2024-08-02 18:34:00 | 芸術
20240728

丸木美術館に行ってきた。

職場の方に教わるまで知らなかった。世の中には知らないことがたくさんあるのだと実感した。職場で話題が戦争のことになり広島の平和祈念公園に行った事があるという話題からこの名前が出てきた。

俺は恥ずかしながら丸木美術館を知らず、その同僚の方は、〝埼玉の川越の方にあるよ〟といっていたので「川越 美術館」で探していたが、なかなか見つからなかった。

そんな時、あるキーワードを入れたら一発で見たかったのだ。

原爆。


そう、この丸木美術館は『原爆の図』を展示してある美術館なのである。

そしてこれも行ってみて初めて知ったことなのだが、かの『広島のピカ』の作者の美術館であった。小学校の頃、図書室で一度は目にしたことがあろうあのインパクトのある絵本だ。

場所は埼玉の東松山。川越ではなかった。

カーナビで探してみると40分程で行けることが判明。思い立ったら直ぐにランドローバーを走らせた。

いつもの圏央道から関越へ。東松山で降りる前に狭山PAで腹を満たす。

埼玉よくばりセット。
しかも唐揚げを追加。肉肉しい食事に腹も満たされる。

東松山で降りてからは比較的近かった。10分ほど。

これから行くのは正直、万人受けする場所ではないと思う。鬱々として、禍々しく、悲惨な場所である。決して楽しいとか嬉しい気持ちになれる場所ではない。
そういう場所に俺はこれから行くのだ。


こんな場所にあるのかと疑問に思うほどに民家の脇の細い道を通って行く。本当にこの道で合っているのかなと思い始めた時に、それは見えた。



到着。
自然あふれる片田舎の小さな美術館。周りの佇まいからだとここに『原爆の図』が展示されているとは思えない程に、夏の緑が生い茂っていた。

俺はJAFの会員なので割引を受けて入場することができた。

順路は2階から。

2階の原爆の図は写真を自由に撮り、作者を明記すればSNSにも出すことができるそうなのだが、このブログにその写真を載せるのは辞めておく。

こんな俺のブログで見るよりも実際にここに訪れてみた方がいい気がするから。

ここは本当に独特な空気感がある美術館であった。

照明は薄暗く、ダークな色彩の原爆の図がぼわーっと浮かび上がっているのだ。

更に空調があまり効いていなく、じとっとした蒸し暑さが身体に纏わりつく。何もしなくとも原爆の図を見ているだけでじわりと汗が流れる。

更に、俺が行った時は貸切状態であった。館内はシーンとしている。

しかし、ひたすらに蝉の声だけがジーワジーワと繰り返されているのである。

これら全てが戦争を想起させるに足る条件が整っていた。
そんな独特な空間、空気があった。

特に蝉な声がね…
やはり夏の光景というのは戦争を思い出させるという側面もあるのだろうか。

誰もが無言になる、そんな美術館だった。

覚悟はしていたが…

『原爆の図』の図録を購入して帰路へ。





盛夏の緑と夏の空。

この美術館に入る前と出た後では見える景色は違って見えた。


帰りは高速乗る前に東松山の神社を訪問して御朱印を頂いた。

箭弓稲荷神社。
最初読めなかった。「やきゅういなり」と読む。

「やきゅう」とあるだけあって、ここは野球のご縁がある神社で、何処かのクラブチームが絵馬に書いていたな。

俺も野球少年の為に一つ野球守を購入した。怪我ないように渡そうかな。


拝殿の彫刻がとても見事であった。
重要文化財に指定されている。
龍、貘、山椒魚…

神社の前にはオシャレな茶屋が。

箭弓の森。
葛餅と煎餅を買った。

帰路へ。
ランドローバーの車内が偶然撮れてしまったが、中々いいと思ったので載せておく。


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