斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

春季水泳教室が開催されています

2014年04月27日 20時41分27秒 | 長岡技術科学大学の広報
公益財団法人長岡技術科学大学技術開発教育研究振興会の主催の春季水泳教室が開催されています。
小学生を対象とした水泳教室で、本学のスポーツ工学の研究成果の還元です。
  
日程:平成26年4月26日(土)~7月12日(土)
週2回コースと週1回コースがあって、募集とともにすぐに定員が埋まりました。

26日の様子を取材しました。たくさんの子どもたちが集まり、クラス別に分かれて泳ぎを学びました。
  


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22日から25日まで

2014年04月27日 12時00分57秒 | その他
ここのところ、ブログが空白続きで、いろいろな方から「生きているか?」などと問い合わせをいただいておりました。
この1週間は来客と会議続きでなかなか昼夜とも休まる時間がありませんでした。

研究室の学生も一所懸命やってくれるおかげで研究内容についてお話をおうかがいしたいというお問い合わせをたくさんいただき、その対応で忙しかった1週間でした。25日には本学の経営協議会が本学であり、時間が少しできた中で経営協議会の委員の先生方に実験室も見ていただきました。もちろん、本学の経営の根幹を議論していただくためにお願いしている方々なので、もっとも重要な成果について生でご覧いただきました。

先週から韓国のフェリー海難事故にかかわり、多くの報道機関から出演依頼がありました。講義中にも複数のテレビ局から電話が30分おきくらいにかかってきていて、報道の過熱ぶりがよくわかりました。報道も少しおさまってきたし、事故の全容も少しずつ分かり始めたので、このブログでも少し雑感を出すことにしました。

まずは、たくさんの方々が犠牲になり、心を痛めております。同時にまだ行方不明の方々が無事に生き延びていることに望みをつなぎたいと思います。海難の発生直後は大型フェリーの転覆・沈没の一報だったので船内閉じ込めが多数でることは十分予見できました。ただ当初は座礁したものと思いましたので、船内捜索が進むと期待していました。しかしながら思いのほか現場海域の水深が深く、潜水救助に相当な困難をきたす状態であることがわかってきました。事故報道から数時間たった頃で、この段階で水難学会としては「まったくコメントが出せない」との判断をしました。救助に困難をきたすということは、遭難者の生存にも相当な困難をきたすことを意味するからです。現場の水圧と水温の条件は大変厳しい。捜索に手が付けられていない段階でだれもがそのような見方をメディアでは出せませんでした。水難学会以外もみなそうだったと思います。時間がだいぶたち、報道の内容が落ち着いてきて、一般論として「緊急脱出で船から飛び込まなければならない状況を想定して、どのような訓練がされているか」や「潜水救助の現場では作業がなぜ困難なのか」というコメントを求められるようになり、この数日では水難学会からその専門家が出演して解説するようになりました。

水の事故現場を、ふつうは見たことがないので社会一般としては「見たい、知りたい」かもしれません。それを見たことがある、経験したことがある専門家が語ることはできるわけですが、場合によっては絶望を伝えなければならないこともあります。まだ捜索が進んでいない段階でそれをコメントすることはあまりにもつらいし、酷であります。水の事故は生死の紙一重にありで、空気と温度があるレベルを超えていれば何の問題もなく生還できますが、一線を超えると絶望が待っている世界でもあります。

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