平成29年1月にNHK富山放送局からの協力依頼に基づいて、富山県内の用水路における死亡事故の調査を行った。ここのところ富山県では水難からの生還率がきわめて悪く、気になっていた。
農林水産省の平成20年度の調査によれば、富山県の基幹的水路延長は1,186 kmで、全国平均程度である。警察庁の平成27年中の水難の概況によれば、富山県における水難者総数は49人(全国11位)、死者行方不明者数は41人(全国2位)で、生還率は8.6%にとどまり全国のワーストワンである。NHKとの調査を進めるにつれ、死者行方不明者数の半分以上が用水路に転落して犠牲になっていることがわかった。用水路での犠牲者は全国平均では全体の8.6%(平成27年中)なのだから、半数以上が用水路で犠牲になるという富山県でのデータは異常な数値であるといえる。つまり、用水路に転落する水難によって富山県の生還率の悪さが際立っていると予測ができたのだ。
農林水産省の平成20年度の調査によれば、富山県の基幹的水路延長は1,186 kmで、全国平均程度である。警察庁の平成27年中の水難の概況によれば、富山県における水難者総数は49人(全国11位)、死者行方不明者数は41人(全国2位)で、生還率は8.6%にとどまり全国のワーストワンである。NHKとの調査を進めるにつれ、死者行方不明者数の半分以上が用水路に転落して犠牲になっていることがわかった。用水路での犠牲者は全国平均では全体の8.6%(平成27年中)なのだから、半数以上が用水路で犠牲になるという富山県でのデータは異常な数値であるといえる。つまり、用水路に転落する水難によって富山県の生還率の悪さが際立っていると予測ができたのだ。