斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

さいたま市で水難

2019年01月31日 00時02分06秒 | 斎藤秀俊の着眼
30日午後、さいたま市の川で、小学校低学年の男の子2人と40代の男性の3人が溺れる事故があり、男性が意識不明の重体となっているそうです。

冬の落水事故では厚着のため、かなり強い浮力が生まれます。そのため、ウイテマテが容易にできます。背浮きをして呼吸を確保して救助を待ちます。冷たい水が衣服にしみてきますが、動かなければ、その水が徐々に暖められ、保温に貢献します。動かずじっとしているのが命を長らえる基本です。

水が衣服から出入りするようでは水温が5度をきると、意識消失するまでの時間が分単位になります。そして筋肉が硬直して動かなくなります。陸に上がれなくなります。だから、泳いで救助など訓練していても普段着では無理です。気持ちはわかりますが、真冬の水に救助のために飛び込まないように。

子供が落水したら、浮いて待てと声をかけ続け救助隊を待ちます。釣具とペットボトルがあれば、釣具の糸の先端にペットボトルをつけて、浮いている人に投げ渡します。ペットボトルをその人がつかんだら静かに陸に引き寄せます。そして救助隊の到着を待ちます。

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