斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

福岡県古賀市で発生した水難について2

2017年08月12日 17時35分48秒 | 水難・ういてまて
まずは四人ともお亡くなりになりましたこと、たいへん残念でなりません。

現場の状況が少しずつわかってきました。まずお二人のお子さんが突堤先端から海に落ちました。転落入水のタイプIです。ただし後ろから来た海水に流されたタイプIbか波の往復運動であるタイプIcかわかりません。

突堤が斜面になっているので、戻る海水とともに流されるので、これを流されたとひょうげんしているようです。ここまでは河口流出流や離岸流がひきがねになったということではありません。

目撃者情報と年齢から、すぐに水没してしまったと考えられます。それを追ったお二人の大人も後追い沈水、タイプIaですぐに沈んでしまったという目撃者情報です。残念ながら自己保全ができなければ、そのまま浮いてくることができません。

結果としては、「溺水してから流された」という表現が正しいと、これまでの情報では考えられます。

もし、大人の救助能力が高かったとしても、斜面でしかも流れと波がある状況ではお子さんを上陸させるのはかなり難しかったと思います。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福岡県古賀市で発生した水難... | トップ | 離岸流が事故原因になるとき »
最新の画像もっと見る

水難・ういてまて」カテゴリの最新記事