草刈りと片付け

家の周りの草を刈っていると、それなりに出会いもあります。

一番騒いでるのはダンゴムシですか。

日の当たらない住みかで穏やかに暮らしていたら、とつぜん屋根がが引っぺがされるようなものですからね。

そりゃあダンゴムシは慌てますよ。

ダンゴムシ、申し訳ない。


何もちょっかいを出さなくても、せわしないのはアリでしょう。

自分の体の何倍も大きなアブを運んでる。

アブはまだかろうじて生きてますが、アリはどんどん巣穴に運んでいく。

飛べなくなったアブというのもなんだか憐れだよ。

もうブンブン言わないだろう。

あるアブは、前へ進もうとする足が震えてるんだ。

それでも足をすりすりする癖のような動きは変わらない。

やがてそれもやらなくなって、アリが運んでいくんでしょう。


アリは何を考えているのだろう。

木に上って葉の上で何をしてるのだろう。

わざわざ風に大きく揺れる花の上に上って何ができるのだろう。



お昼を挟んで、押し入れの片付け。

特に進展もなく。

ずっと箱に入ってた、大きめのロボットの玩具を４０年ぶりに部屋に飾った。

プラスチックの胴体の白い部分が黄ばんでる。

４０年分の垢も取ってあげたけど、あんまり喜んでないな。

ずっと箱に入れっぱなしにしてた後ろめたさが、そう思わせるんだろう。

大きいから飾る場所もなかったんですよ。

他の小さい人形はさっさと飾って、大きなロボットだけずーっと箱に入れっぱなしですから。

まあ、とりあえず外に出せてよかったと思います。


さて、外は夜。


涼しくて散歩するにはちょうどよい時間。

でも、ちかごろ熊が堂々と住宅地に出るそうでね。

だれーも外に出ていないですよ。


庭で野菜をつくったり、犬を飼ってる家もこのあたりはないから、熊も来ないんじゃないかなあ。


来ないんじゃないかと思いつつ、遭遇してみたいという好奇心もないこともない。