チョンチョン、ブチブチ

うちの庭は、ノラニンジンが満開です。

小さな花が、傘のような形に集まって、まるでクラゲのようです。

別名、レースフラワーとも呼ばれてるそうで、クラゲやノラニンジンよりはレースフラワーの方がしっくりくるような姿をしています。

マーガレットやシロツメクサ、そのあとヒメジョオンときてノラニンジン。

そのほかにも名前が分からない草や花が咲いていることを思うと、うちの庭の土の中はあらゆる根っ子が複雑に絡んで、たいへんなことになってるのでしょう。

軽く鍬で土をひっくり返そうとしたら、鍬に絡む根っ子の切れる音がブチブチといってますから。


さすがにこれだけ根っ子が張り巡らせていると、あちこちブチブチ切れても、草花を痛め付けているという罪の意識はなくなります。

そして僕の思考は、この庭をどう整えるかということに一直線に向かっていきます。

そのためには、花もチョンチョン切ってしまう。

離れて見ては気になるところを見つけて、根元からチョンチョンと切ってしまう。


チョンチョン、ブチブチ。

チョンチョン、ブチブチ。


あっという間にビニール袋は切った草花でいっぱいになってゆく。



疲れた。


疲れたが、とても心地好い。