憧れの個展

何年か前の今頃だつたかな。

個展をやろうとして会場まで決まったのに、辞めてしまった事がありました。

始めたらなんとかなると思って始めたのだけれど、準備に突き進む自分を、どこかで冷ややかに見ているもう一人の自分を感じていました。

いまだによく分からないのですが、何が足りなかったのでしょう。

夢はいっぱいあったと思うのですが。

まず最初に焦ったのは、会場のスペースが作品でほとんど埋まらないという事でした。

どうやって埋めようかといろんな事を考えましたが埋まらない。

会場の広さはどんどん小さくなり、暑い中やっと丁度よい会場を見つけた頃には、すっかり疲れ果てていました。

振り返って思いましたが、やはり展示できる作品が足りなかったですね。

どうしてそこに気づかなかったのかな。

足りないものでやりくりしようと、やっきになってましたよ。

その足りなさをカバーできるような芸があるわけでもなく。

失敗を繰り返しながらも、続けられる気持ちを持ってるわけでもない。

また、『NAI NAI 16』を歌いそうになったよ。


絵かきの端くれですから、ちょっとは憧れるんだよな。


たった一度の人生ですから、どうやったらそこに近づけるのか、真剣に考えてみようかな。


それでダメだったら、それはそれで仕方がない。