BS放送の番組予告で、監督:新藤兼人の作品特集が
あるとのことで、早速、予約録画す。
そして、BDにダビング。
まだ、観ていない。
それなのに、この映画に関して投稿しているわけである。
蘇る 昭和45年頃!
実は、この映画は、どこの映画館で観たかの記憶は定かではないが、
一度、観ているのである。
それも、衝撃的に「裸の19歳」という映画、原田大二郎、鳥居恵子、
という俳優さんたち。
「裸の19歳」というタイトルは、それ以来、しっかりと脳に焼き付けられて
それほど、インパクトがある。ストリーであったし、実際にあった連続殺人事件
(永山則夫連続殺人)を題材にしたもので、多感な年頃であり、はじめて社会の
風と空気に触れた矢先のことで、とにかく、強い衝撃であった。
当時の社会を霊感させた未成年者の事件であるがゆえに、この映画は、
事件の背後にあるしっかりと日本の歴史や複雑な人間模様が描き、社会が
生み出す矛盾を鋭く提起している作品となっていて、日本映画界の巨匠の
一人である新藤兼人監督の入魂作となっている。
■映画「裸の19歳」
近代映画協会の創立20周年記念作品
製作:絲谷寿雄
能登節雄
桑原一雄
監督:脚本:
新藤兼人
脚本:松田昭三
関 功
撮影:黒田清己
高尾義照
音楽:林 光
小山恭弘
出演:原田大二郎
乙羽信子
草野大悟
佐藤 慶
渡辺文雄
殿山泰司
河原崎長一郎
そして、初々しい:鳥居恵子
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撮影:2010年1月19日 術後、自宅療養中の髭をそった私。
昭和45年に、18歳で社会人になり、こうして生き延びて、58歳をむかえる
逮捕後、故:永山則夫は独房の中で猛然と勉学に励み、マルクスや他の哲学書を読破し、
手記「無知の涙」(合同出版)を発表する(ベストセラー)となり、その後も、小説
に挑戦し、「木橋」(立風書房)は新日本文学賞を受賞している。
映画「裸の19歳」と「連続殺人事件」は、一人の若者の姿を厳しく、重く、悲しく、
映し出しているが、
私は、逮捕後の独房での生き様に、人間としての魂の苦悩、叫び、懺悔、後悔、
生命、・・・。
その姿に光を見出し、救われる感がする。
さて、40年ぶりに観る、映画「裸の19歳」は
今の私に、何を語るのだろうか?
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