3-良秀
御殿に出入りすることが、誉れと思われていたのに、天才絵師といわれていた良秀は、お招きにあずかっても三度に一度はおろか、十に一度しかこないという礼儀知らずでございました。
お座敷にあがっても、大してうれしがることもなく、自分の絵についてだけのことを、得々と語り続けるのでございました。
御殿に出入りすることが、誉れと思われていたのに、天才絵師といわれていた良秀は、お招きにあずかっても三度に一度はおろか、十に一度しかこないという礼儀知らずでございました。
お座敷にあがっても、大してうれしがることもなく、自分の絵についてだけのことを、得々と語り続けるのでございました。