棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

子供のための訳本

2009-02-22 15:57:10 | 山郷の暮し
午前の暖かな陽射しから、どんよりとした空になってしまった。風は冷たさがないから雨になるかもしれない。
図書館にいくと受験生がいっぱいで、坐われる席がないほどだった。
図書館で必ずいくところが児童図書室で、まず絵本を見る。海外の写実的な表現の絵本は、へたな美術書よりも参考になる。
子供のために訳された日本の古典文学集は解りやすくて面白い。これらの翻訳本にはまったのは5―6年前からで、様々な現代作家が翻訳に挑戦されており、おなじものでも多少ニュアンスの違いがまたいい。
今日は「西行・定家・実朝」手崎政男 を再び借りてきました。実朝の歌が好きで、数ある中でも
時により すぐれば民のなげきなり 八大龍王 雨やめたまえ
龍がはいっているからでなく、すざましいまでの気迫を感じるのです。それにしても28歳という若さで、非業の死を遂げた実朝は、歌人として、人々を思う人間としてもすばらしいひとだったと思います。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本