3
多少手を焼いてしまった面々は
「まだまだおごこ娘。われら大人がいいよるほどでもあるまいテ」
「そおとも、ほれ、アソコにいる妖艶な女子のほうが、張り合いがおます。わいはあっちにしますわ」と仲間はよその女にいいよっていく。
「フン!己の未熟さを棚に上げ、どないにもなりまへん。本領はこれからでおます」と、好衛門は女の背中をそれとなくなぜたり、口説きたてる。
4
「この人ごみにつれの者とはぐれ、こころぼそいところに、そのようなご無体なことを・・・」
「それはそれはおこまりのこと。それならなおさらこの万田好衛門におまかせあれ」
「万田好衛門様と申せば、奥方様がおありと・・・」
「おお!拙モンをご存知だとは好都合。なんの、あへんなヒヒ婆やらなんやら、あんたはんにくらべようがございまへん。なにかと嫉妬深く、このわいを信じてくれやへん。ちかじか離縁しょうかとおもーてます。」
「まーーそのようなことをなすっては」
「貴方様がお一人であれば、この稲荷様のおひきあわせ。神仏のご加護でございましょう」
「はい・・私はまだ一人身・・・。こないな満座でなんともお恥ずかしい・・・」
多少手を焼いてしまった面々は
「まだまだおごこ娘。われら大人がいいよるほどでもあるまいテ」
「そおとも、ほれ、アソコにいる妖艶な女子のほうが、張り合いがおます。わいはあっちにしますわ」と仲間はよその女にいいよっていく。
「フン!己の未熟さを棚に上げ、どないにもなりまへん。本領はこれからでおます」と、好衛門は女の背中をそれとなくなぜたり、口説きたてる。
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「この人ごみにつれの者とはぐれ、こころぼそいところに、そのようなご無体なことを・・・」
「それはそれはおこまりのこと。それならなおさらこの万田好衛門におまかせあれ」
「万田好衛門様と申せば、奥方様がおありと・・・」
「おお!拙モンをご存知だとは好都合。なんの、あへんなヒヒ婆やらなんやら、あんたはんにくらべようがございまへん。なにかと嫉妬深く、このわいを信じてくれやへん。ちかじか離縁しょうかとおもーてます。」
「まーーそのようなことをなすっては」
「貴方様がお一人であれば、この稲荷様のおひきあわせ。神仏のご加護でございましょう」
「はい・・私はまだ一人身・・・。こないな満座でなんともお恥ずかしい・・・」