棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

春ともしらぬ

2009-02-23 10:10:17 | 山郷の暮し
作夜半から降り続いている雨は、朝方に白いものが混じったが、しだいに霧雨に変わってきた。雪に変わってほしくはアリマセン。
谷の北斜面にはまだらに雪が残り、とても春の景色ではアリマセンが、小鳥たちの鳴き声がまじかに聞こえると、春は近いなと感じる。
いま読んでいる、子供向けの「日本の古典文学」からですが、ちょうど今日のような風情を歌ったものがありました。
山ふかみ 春とも知らぬ松の戸に 絶え絶えかかる雪の玉水  
 新古今集・式子内親王--しきしないしんのう
松材の粗末な板戸に、きらめきながら雨水がかかっている。その対比の極みがすごい。
まさに我が家のそのものですが、とても玉水のきらめきをたのしむどころではなく「絶え絶え落ちる雨漏りの濁り水」に、「並べたる なべかまやかんの大合奏」

つれづれ草-1-浮気者の失敗

2009-02-23 08:47:21 | 大人の童話

今は昔 と始まる徒然草 小難しくなくって市井のお茶飲み話・小話のオンパレード。
狂言や江戸小話の元ネタになっている物語も多い。といっても原作を読んでいっているのではありません。小生の愛読書-こども向け日本の古典名作選書です。
私もオチョンコズイテ、徒然草風に書いてみました。
最初は本家の徒然草より「浮気者の失敗」
1
今は昔、官吏の中でも色事にかけては、一番だと自負している者がおった。
好衛門と称するこの男、女房がいながら女子に目がなく、部下や町衆の女の区別がない。
地位を傘にするばかりか「女子を口説き落とすには、チョット甘い言葉と、最後は根気でおます。わてにかかったらどないなオナゴとて・・・」と、其の口説きようも、大したねばりのよさであった。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本