これは学校の湿生花園に設置されたデッキです。
湿地帯を歩く時の遊歩道だけの用途であればボードウォークと呼ばれますが、
この場合、それぞれの場所で生徒を集め、理科の教育をするために使われるのでその中間と言うところです。
これが設置されているのは、公立の学校ですから、通常であれば、弊社が特命で仕事をさせてもらうことはできません。
公けに公表して指定業者の中から入札業者を選び、落札したゼネコンから弊社が受注すると言うことになりますが、
その場合の欠点は本来の価格よりもかなり高くなると言うことです。
役所としては公平性のためには費用は高くなるのは仕方がないと言うことですが、
このデッキの例でみると、通常の役所発注のものより費用的には1/3ぐらいの価格で仕上がっています。
このボードウォークを受注した経緯は次のとおりです。
■この学校の理科の先生が、湿生花園に設置するボードウォークを欲しいと思いましたが、そんな予算は学校にはありません。
■PTAの寄付金でなら何とか予算を出せると言うことになりましたが、それでも本来の費用の1/3ぐらいしかない。
■かくて弊社にお声がかかりました。中間のゼネコンさんのマージンが不要だし、安くできるのは間違いありませんが、先生のお考えの予算はさらにそれよりも下。
■湿生花園に設置し耐久性があると言う目的が達成できれば、後はこちらに任せると言う条件で、施工時期も使う材料もこちらに任せて頂くと言うことで(もちろん設計や・デザインは事前に提案して了解を取りますが)、通常の一般入札を取らない方式をとることで先生のご要望にお応えしました。
・・・結果は、先生も生徒もPTAも大満足のものが出来上がりました。
このような例を見ると、公平性優先の金額入札よりも、
予算を抑えて、提案型の入札にする方が優れていると思うのですが、
以前役所の方とお話しした時に、役所の方曰く、
「提案型の入札は、金額の入札のように明確な基準がないので役所としてはやってもらいたくない。」
とのことでした。・・・でも、どうしても予算優先でご希望のものを官公庁の施設に設置したいと言う場合、
弊社の屋外施設事業部までお申し出下さい。