木・うんちく

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149. 父から子供達に伝える日本の歴史その7:(日本はなぜ明治維新後、西欧列強に追いつけたか)

2017-09-28 09:31:54 | ウッドデッキ
日本がそれまでのちょんまげを結っていた封建制度の江戸時代から、明治維新を経て、
一世代の間に西欧列強と対等になったことは、当時の世界情勢からみるとありえないことで、
この理由はいろんな切り口から説明されることが多いが、お父さんが考える主要な理由は次の3つだ。

■日本人の民度の高さ
民度の中には二つの要素がある。一つは知的レベルの問題で、
当時の日本は文字の読み書きや計算できる人の比率が高く、
高度な教育をすぐに受け入れることができたことだ。
もう一つは、国民性と言うことかな。
国民の腐敗度合いが小さく、自分の欲得で国に損害を与えることを誰もしなかったことだ。
また日本には階級がなく、天皇陛下の前では皆が平等と言うことも高い民度を保つことができた理由だろう。

■指導者層の考え
当時は帝国時主義の時代で、アジアの国が西欧列強に主権を奪われている実態を見ているから、
油断すると日本もそうなると言う切実な危機感が日本の指導者層にあったことが大きいね。
さらに、外国との不平等条約を改正するには、国力の充実しかないことを政府の全員が理解していたからね。
しかし、現代になっても、この国力をミサイルと核爆弾で充実できると勘違いしている指導者もいるから、
指導者が間違えた考えを持つと、世界有数の知的水準の高い国民がいるにも関わらず、世界最貧国になってしまうと言うことだね。


■宗教や思想的な制約要因がなかったこと
今でも世界の国には、宗教や慣習の制約があって、社会体制を変革できない国が多い。
日本人は、根本的な考え方の中に宗教や思想にとらわれるものがなかったし、
お隣の韓国や中国のように、変な中華思想がなかったので、政府も国民も社会の変革を受け入れることができた。
ダーウィンが進化論で述べたように、強いから生き残れたのではなく、
変化することができたから生き残れたと言うのは国も同じだね。

どこの国でも、後進国から先進国になるためには、これら3つの要素が必要になってくる。
日本は幸いなことにこれらの要素を持っていたから、
あの時代に、アジアの中で日本だけが西欧列強に追いついたと言うことだね。

しかし民度が低くてもその国が独裁国家で、さらにその独裁者が正しい考えを持っていたら、
強引に政策をすすめ、その国を先進国の入り口までは持っていけるのも事実だし、
軍事を優先すれば強盛大国にはなれるが、本当の先進国になるのは難しいところがある。
結局、その国が先進国になれるかどうかは、その国の国民次第と言うことだ。
コメント (1)
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