木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

155. 父から子供達に伝える日本の歴史その8:(外国人は日本人をどう見たか)

2017-10-08 10:53:23 | ウッドデッキ

価値観と言うのはその時代により変わることが多いが、
そのベースになる国の文化や国民性と言うのは簡単に変るものではない。
日本人の文化や国民性と言うのは聖徳太子の時代から大きくは変わっていない。
つまり滅私奉公の精神があり(他人に迷惑をかけないと言うことと似ている)、
正直・誠意を美徳とする文化だ。

例えば次の文章を見るとどう思う?
「私はそれから日本の奥地や北海道を1200マイルに渡って旅をしたが、まったく安全でしかも心配もなかった。
世界中で日本ほど婦人が危険にも無作法な目にもあわず、まったく安全に旅行できる国はない。」
日本の安全性については、来日する外国人旅行客が驚くことだが、
この文章が書かれたのは、現在ではなく、明治の初めなんだ。
しかもこの紀行文を書いたのはイザベラバードと言うイギリスの女性だ。
今の日本と全く同じと言うことに気づくだろう。

イザベラバードは韓国や中国にも旅しているが、
単にその国の文化や風物を調べるだけでなく、その国の社会体制までを分析した。
韓国についてはこう書いている。
「また、身分制度に関して、両班(当時の韓国の支配階級)は究極に無能であり、
その従者たちは金を払わず住民を脅して鶏や卵を奪っている。
両班は公認の吸血鬼であり、ソウルには「盗む側」と「盗まれる側」の二つの身分しかない。
朝鮮の官僚については、日本の発展に興味を持つ者も少数はいたものの、
多くの者は搾取や不正利得ができなくなるという私利私欲のために改革に反対していた。
堕落しきった朝鮮の官僚制度の浄化に日本は着手したが、それは困難きわまりなかった。」

これも現在のことを言っているのかと錯覚してしまう内容だね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする