何年か前に、大手の電鉄会社の系列のホテルで、
産地偽装と言うほどではない、食品の表示問題があり、
それを黙って訂正すれば問題はなかったのに、
正直に記者会見まで開いて説明したそのホテルと電鉄会社に対して、
マスコミの攻撃が激しく、とうとう社長が退陣に追い込まれたことがありました。
某ニュースキャスターも「これでは、今後正直に報告する会社がなくなってしまう。」
と言っていましたが、関係者からこの時の話を聞いたことがあります。
「経済部の記者は、こちらの言うことを理解して記事にしてくれるが、
社会部の記者は最初から自分のシナリオを作っていて、
それに合わせた答弁を引き出そうとする。
もし期待した答弁でない時は、同じ質問を色んな角度から形を変えて質問し、
無理やり自分の筋書きに合わせた記事にしてしまう」
・・・・まあ、これだけで言うと新聞記者としてよくあるパターンかと思いますが、
最近の首相とマスコミや野党とのやりとりをみていると同様のパターンではないかと思います。
野党: 首相。カラスは白いと言うことをお認めになりますか
首相: 私が知る限りカラスは黒いです。
野党: それは個人的な見解ではないですか、白いカラスが存在することは中国も認めています。
首相: 私や政府は白いカラスは見たことがないと事実を申し上げているわけで、他国は他国の言い分があるでしょう。
野党: それでは白いカラスもいると言うことは、お認めになるのですね。
首相: 認めているわけではありません。知らないと申し上げているだけです。
野党: それでは可能性としては、白いカラスがいることはお認めにはなりますね。
首相: 可能性と言うことであればあるでしょうね。
★★翌日の新聞の見出しはこうなります★★
「首相、カラスは白いと言明」
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