木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

146. 教育用デッキ(湿生花園デッキ)。入札価格よりもはるかに安く作るために

2017-09-22 09:10:03 | ウッドデッキ


これは学校の湿生花園に設置されたデッキです。
湿地帯を歩く時の遊歩道だけの用途であればボードウォークと呼ばれますが、
この場合、それぞれの場所で生徒を集め、理科の教育をするために使われるのでその中間と言うところです。

これが設置されているのは、公立の学校ですから、通常であれば、弊社が特命で仕事をさせてもらうことはできません。
公けに公表して指定業者の中から入札業者を選び、落札したゼネコンから弊社が受注すると言うことになりますが、
その場合の欠点は本来の価格よりもかなり高くなると言うことです。
役所としては公平性のためには費用は高くなるのは仕方がないと言うことですが、
このデッキの例でみると、通常の役所発注のものより費用的には1/3ぐらいの価格で仕上がっています。

このボードウォークを受注した経緯は次のとおりです。
■この学校の理科の先生が、湿生花園に設置するボードウォークを欲しいと思いましたが、そんな予算は学校にはありません。
■PTAの寄付金でなら何とか予算を出せると言うことになりましたが、それでも本来の費用の1/3ぐらいしかない。
■かくて弊社にお声がかかりました。中間のゼネコンさんのマージンが不要だし、安くできるのは間違いありませんが、先生のお考えの予算はさらにそれよりも下。
■湿生花園に設置し耐久性があると言う目的が達成できれば、後はこちらに任せると言う条件で、施工時期も使う材料もこちらに任せて頂くと言うことで(もちろん設計や・デザインは事前に提案して了解を取りますが)、通常の一般入札を取らない方式をとることで先生のご要望にお応えしました。

・・・結果は、先生も生徒もPTAも大満足のものが出来上がりました。

このような例を見ると、公平性優先の金額入札よりも、
予算を抑えて、提案型の入札にする方が優れていると思うのですが、
以前役所の方とお話しした時に、役所の方曰く、
「提案型の入札は、金額の入札のように明確な基準がないので役所としてはやってもらいたくない。」
とのことでした。・・・でも、どうしても予算優先でご希望のものを官公庁の施設に設置したいと言う場合、
弊社の屋外施設事業部までお申し出下さい。
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145. ウッドデッキの理想的な構造(床下構造)

2017-09-20 08:59:20 | ウッドデッキ

ウッドデッキの組み立て方を調べると、デッキを支える束がウッドデッキの端に配置されている場合とこの写真のようにデッキの中に配置されている場合の二通りがあります。


アメリカ・カナダのDIYや大手エクステリアメーカーの場合は、束はデッキの中に配置されています。この場合のメリットは、見栄えが良いことと、束の配置精度が悪くても。デッキの床板の設置段階で修正しますので、初心者が作っても綺麗に出来上がることです。


この写真はキットデッキですが、キットデッキのコンセプト「初心者が作ってもプロ以上のものができること」と言う課題を解決するためには、この工法は絶対に外せませんでした。実際のお客様の組み立て感想をご覧下さい。
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144. オーダーメイドデッキその4

2017-09-16 10:46:26 | ウッドデッキ
こちらの家は、新築の住宅ですが、私の双子の娘の妹の方の夫婦が建てた家です。
彼らは結婚してから毎年我が家にやってきてデッキの上でバーベキューを経験していましたので、デッキの有効性を充分に理解していました。
それで、家を建てた時に娘夫婦に言いました。
「デッキをつけなさい。それもうちの会社で設計・施工したら絶対にすばらしいものができるから。」


聞き分けの良い娘と、娘の実家に気を遣ってくれる旦那です。デッキをつけました。
(詳しくは担当者ブログをご覧下さい)


デッキはアウトドアリビングになり、夏は孫のプールになり、春と秋は、バーベキューサイトになっています。
その時にベンチと一体になったフェンスはなかなか使い勝手の良い優れものとなっています。


ウリンを使っているので30年以上・・恐らくは50年ぐらいもつと思うので、
デッキを作り直す時は、私も娘も娘の旦那もこの世にはいないと思います。

私達がいなくなった時、孫のためにウリンのデッキの床下構造にタイムカプセルをつけておけば良かったかなと思っています。
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143. オーダーメイドデッキその3

2017-09-14 11:36:59 | ウッドデッキ

こちらの家は、新築の住宅ですが、ご覧のとおり、南側の土地に余裕がなく、
さらに、地面の高低差のために、そのままでは使いにくい状況です。
また、南側にマンションがあり、マンションの廊下は目隠しはされているものの、
やはりそのままでは何か落ち着かない。

と言うことで現状のままでは、有効に使えないもったいない土地です。


実はこの家は私の双子の娘の姉の方の夫婦が建てた家ですが、娘夫婦にアドバイスしました
「デッキをつけなさい。それもうちの会社で設計・施工したら絶対にすばらしいものができるから。」

聞き分けの良い娘と、娘の実家に気を遣ってくれる旦那です。デッキをつけました。
(詳しくは担当者ブログをご覧下さい)

するとこのようになり、デッキはアウトドアリビングになり孫の遊び場です。
斜面地にデッキをつけるとそれまで使うことが出来なかったところが使いやすくなり、
まことに素晴らしい住宅付属設備となります。

しかもウリンを使っているので30年以上・・恐らくは50年ぐらいもつと思うので、
将来デッキが使えなくなって解体する時は、私も娘も娘の旦那もこの世にはいないと思います。

私達がいなくなった時、デッキは誰を迎えるのか分かりませんが、
ウリンのデッキの床下構造にタイムカプセルをつけておけば良かったかなと思っています。
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142. オーダーメイドデッキその2

2017-09-07 09:02:51 | ウッドデッキ

こちらのデッキを注文されたお客様は、最初、お客様が組み立てられるキットデッキをご希望で弊社のショールームに来られました。もちろんこの変形のデッキでもキットで製作は可能ですのでキットデッキとして見積もりしていましたが、面積が大きいので、弊社施工のオーダーメイドデッキでも価格の差は大きくありませんからと両方の見積もりをさせて頂きました。結果は弊社施工タイプになったのですが、弊社施工の場合は、細部の寸法が既製品のサイズと関係なく、現場状況に合わせたぴったりサイズにするので、このように壁と壁に挟まれるような場合でもぴったりのデッキにすることができます。
詳しくは担当者のブログをご覧下さい。

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