ドルゴンから玉児の所に 寺で投げ捨てた首飾りが届いた。
“もし よければ手元に置いてくれ”の文とともに
玉児は大事そうに握りしめた。
明軍はドルゴンに恐れをなして 潰走したため
後金は勢いそのまま中原を目指した。
ドルゴンの襲撃で明の援軍は全滅
明側は このまま撤退しては行けない敵の裏をかくしかないと
策を練っている。
ドルゴン ドド ホーゲ
明が逃げたと聞くと
ドルゴンは「祖大寿は小隊を率いて逃亡したが 兵士たちは祖が
まだ城内にいると思っている」
「やはり臆病者だったか すぐ戦おう」ホーゲ
ドドも「逃亡した先は地形も険しい 袋の鼠も同然だ 出兵しよう」と言うが
ドルゴンは「罠かも知れないから様子を見よう」と止める。
ドルゴンの言葉を無視して ドドとホーゲは出兵する。
やはり明側の罠であった。
ドドとホーゲの部隊は襲われ、足に矢を受けるドド
いの一番に逃げるホーゲ。
(おいおい)
かろうじて逃げたドドは、明の兵に襲われる寸前ドルゴンに救われる。
だが 2人は包囲され 逃げ場を失う。
「命令を無視した俺が悪いんだ 兄上を巻き込んだ」反省するドド
明兵の服をはぎ取った2人は
「辮髪(べんぱつ)があれば正体がばれる」と2人の髪も切る。
その前に玉児そっくりの娘が現れる。
その娘の家について行き ドドの手当てをすることにした。
脚にささった矢を抜く時の苦痛に耐えるドドを見て その娘は歌をうたう。
秀珍と名乗る娘は「歩けないでしょう 泊まっていって」と
「平気だ 行こう」ドドは言うと
「でも 周りは明兵だらけよ」「どう意味だ?」ドルゴンが聞くと
「辮髪はないけど 私が歌った曲を知らないようだったから」
「なぜ助けてくれたのだ」
「人助けに理由はないわ 信じてくれるなら泊まっていって、」
「ありがたい」礼を言うドルゴン
ハンを囲んで哲哲 海欄珠 玉児 ナムチョン 宴
ナムチョンは「私が連れて来た舞姫はいかがですか?」と聞く
ハンは「風流を楽しめるのが君だ だが料理は海欄珠が一番だ」海欄珠に笑顔を向ける
「ハンの好みに合わせただけです」海欄珠が言うと
「好みを知っていても 作りたがらぬ者もいるがな」ハンは言う
知らぬ顔をしている玉児を見かねた哲哲は「玉児 お答えしなさい」
「ハンはすぐにお好みが変わるので 把握しかねるのです 愚かな私をお許しに」
(そうでしょうよ 好きな女のためなら 毒でも飲もうぞよ
玉児も強くなったねーえ)
あわてて話題を変える哲哲
そこにホーゲからの報がハンに
ドルゴンとドドが奇襲を受け 行方知れずだと
案じる玉児の所に小玉児が飛んできた。
「ドルゴンを救うようにハンを説得して」と頼むが
玉児は「私とドルゴンの仲をハンは疑っている 救出を頼めば
さらにお疑いになり ドルゴンを見殺しにするわ」
「誰の話なら ハンは耳を傾けるの?」涙する小玉児
ハンにべったり寄り添っているナムチョン
海欄珠が点心を作ったからとやってきた。
邪魔されたナムチョンはしぶしぶ去った。
ハンは海欄珠が嫉妬したと、これでこそ私の女だと喜んだ。
その時海欄珠の体調が悪くなり意識を失う。
侍医の言葉は病でなく 体内に残った毒が引き起こしたのだと言う
動揺するハン 侍医を殺せと言う
そこへ哲哲も現れ 何か治療法はないのか侍医に聞くが
解毒する術はないと答える もっといい薬を使え 死なすな 怒るハン
強力な薬では流産を招く恐れがあるし 海福晋は体力が落ちているので
母体が危険です 侍医の言葉に ほくそ笑むナムチョン
「つまり 救う手立てはないのか?」その言葉にうなずく侍医
そこに玉児がくる 「誰にも会わない」と言うハン
「姉さんを救う機会を逸しても良いのですか?」
「どうすればよいのだ?」
「故郷の言い伝えで 端獣(ずいじゅう)の肉と肉親の血なら不治の病も治せると」
「単なる迷信よ」哲哲が言うと
ナムチョンも「リンダン・ハーンも試したことがある でも、、」言葉を濁す
「でも 何だ」「やはり危険でしょう」
「玉児 治ったところをその目で見たのか?」
「はい 母方の祖父が服用しました」
「良し 君を信じよう」ハンは決意した。
哲哲は外に玉児を呼ぶと
「海欄珠になにかあれば ハンが許さないわよ あなたを殺そうとした者を
なぜ救うの?なにか私に隠しているわね」
「海欄珠も私も死ぬことはありません 約束します」玉児は言い切る。
そして 豹の肝 熊の手 虎の心臓 亀の肉が用意され 後は肉親の血
だが弟の阿古拉の血が間に合わない 玉児は姉だからと指を切り、血を差し出す。
それを見てハンは「伝説の端獣とは鳳凰 朱雀 青龍 白虎 玄武である
普通の獣で効き目があるのか?」と疑うと
玉児は「以前も 豹の肝 熊の手 虎の心臓 亀の肉に肉親の血を加えた」
ナムチョンも間違いないと言う
「瑞獣ではないにしろ 貴重な獣なので効果はあるかと」哲哲
「なぜ玉児の祖父は助かり リンダン・ホーンには効かなかったのだ 誰の血だ」
右往左往するハン
祖父には祖父の兄の血を リンダン・ホーンにはナムチョンの血を入れたと聞くと
ハンは自ら指を切り その血を入れた。
「天子は龍でもある 龍は瑞獣だ 私の血では救えぬはずがない」
(ご立派です。これがドルゴンならうるっとくるのですが
ハンの自己中にはいささか腹も立っていますからね
でも君主の特権かな)
目を覚ます海欄珠 宮女からハンが 助ける為自らの血を使ったと聞かされ
傍で眠っているハンに呼び掛ける。治ったと安堵するハン
「御恩にどう報えばいいか」「一生 私のそばにいてくれ」うなずく海欄珠
ハンの男気に海欄珠の心は揺れ動く。
庭での茶会
海欄珠は「ドルゴンとドドの行方は分かったのですか?」と聞く
ハンは「君も心配なのか?」「あの2人でなく ハンが心配なのです
2人は有能です 失えばハンにとって大きな損失になるかと」ハンにいう
「彼らは八旗中三旗を掌握しています 明を討伐する今 軍心が乱れては不利でしょう」
ハンは考える。
海欄珠はちらっと玉児の方を見る
このことは玉児が助けた代わりに
ドルゴンを探せとハンに頼んでくれと 海欄珠に頼んだ事
「ドルゴンには助けてもらった借りがあるから」と
ハンは「自ら出征するつもりだ 兄弟が不和だとの噂があるが 私が自ら赴けば
そのような噂も消える どう思う?」
すぐさま玉児は「英明です きっと八旗の士気も上がりますよ」と
するとナムチョンは「海福晋がもうすぐ出産間近なのに 妻を放って良いので?」
「国事に関わることでもあるので 代わりに阿古拉を遣わすのです」と提案する。
「駄目よ 弟には到底務まらない」海欄珠は反対する
「阿古拉は志高く名を上げる機会になる 姉のくせに弟に自信がないの?」威嚇する
「阿古拉は若すぎて、、」玉児が口をはさむと
ハンは静止して「阿古拉は優秀だ この機会に鍛えよう 」と賛成する。
ナムチョンを責める海欄珠
「ハンはドルゴンを疎んじているのに 本気で自ら救出に向かうと思う?
それにあなたの意見だからハンも断りづらい ハンの心を汲んであなたの大切な弟に
機会を与えたのよ わたしにまとわりつくこともない まさに一挙三得だわ
感謝されてもいいほどよ」ナムチョンはふてぶてしくいう。
「よくも!」
「理解に苦しむわ 男を落とす自身はあるのに、あなたが相手だと
負けを認めざるを得ない 一体どんな手を使ってハンを虜にしたのかしら」
「競うことしか考えてないのね 心からハンを愛した事はない?
どの男からも言い寄られないと気が済まないの?」海欄珠は憎々しげにいう。
「そう あなたは心からハンを愛しているわけ?他に思う人はいないの?」ナムチョンも返す。
ドルゴンとドド 明軍にもぐり込む事を考えているが
世話になった秀珍に別れを告げる為 家に行く
そこで兵士に乱暴されかかっている秀珍を助けた。
そこへ明軍の兵がきて 乱暴者を連れて行ったが
同時に2人も連れて行かれる。
“もし よければ手元に置いてくれ”の文とともに
玉児は大事そうに握りしめた。
明軍はドルゴンに恐れをなして 潰走したため
後金は勢いそのまま中原を目指した。
ドルゴンの襲撃で明の援軍は全滅
明側は このまま撤退しては行けない敵の裏をかくしかないと
策を練っている。
ドルゴン ドド ホーゲ
明が逃げたと聞くと
ドルゴンは「祖大寿は小隊を率いて逃亡したが 兵士たちは祖が
まだ城内にいると思っている」
「やはり臆病者だったか すぐ戦おう」ホーゲ
ドドも「逃亡した先は地形も険しい 袋の鼠も同然だ 出兵しよう」と言うが
ドルゴンは「罠かも知れないから様子を見よう」と止める。
ドルゴンの言葉を無視して ドドとホーゲは出兵する。
やはり明側の罠であった。
ドドとホーゲの部隊は襲われ、足に矢を受けるドド
いの一番に逃げるホーゲ。
(おいおい)
かろうじて逃げたドドは、明の兵に襲われる寸前ドルゴンに救われる。
だが 2人は包囲され 逃げ場を失う。
「命令を無視した俺が悪いんだ 兄上を巻き込んだ」反省するドド
明兵の服をはぎ取った2人は
「辮髪(べんぱつ)があれば正体がばれる」と2人の髪も切る。
その前に玉児そっくりの娘が現れる。
その娘の家について行き ドドの手当てをすることにした。
脚にささった矢を抜く時の苦痛に耐えるドドを見て その娘は歌をうたう。
秀珍と名乗る娘は「歩けないでしょう 泊まっていって」と
「平気だ 行こう」ドドは言うと
「でも 周りは明兵だらけよ」「どう意味だ?」ドルゴンが聞くと
「辮髪はないけど 私が歌った曲を知らないようだったから」
「なぜ助けてくれたのだ」
「人助けに理由はないわ 信じてくれるなら泊まっていって、」
「ありがたい」礼を言うドルゴン
ハンを囲んで哲哲 海欄珠 玉児 ナムチョン 宴
ナムチョンは「私が連れて来た舞姫はいかがですか?」と聞く
ハンは「風流を楽しめるのが君だ だが料理は海欄珠が一番だ」海欄珠に笑顔を向ける
「ハンの好みに合わせただけです」海欄珠が言うと
「好みを知っていても 作りたがらぬ者もいるがな」ハンは言う
知らぬ顔をしている玉児を見かねた哲哲は「玉児 お答えしなさい」
「ハンはすぐにお好みが変わるので 把握しかねるのです 愚かな私をお許しに」
(そうでしょうよ 好きな女のためなら 毒でも飲もうぞよ
玉児も強くなったねーえ)
あわてて話題を変える哲哲
そこにホーゲからの報がハンに
ドルゴンとドドが奇襲を受け 行方知れずだと
案じる玉児の所に小玉児が飛んできた。
「ドルゴンを救うようにハンを説得して」と頼むが
玉児は「私とドルゴンの仲をハンは疑っている 救出を頼めば
さらにお疑いになり ドルゴンを見殺しにするわ」
「誰の話なら ハンは耳を傾けるの?」涙する小玉児
ハンにべったり寄り添っているナムチョン
海欄珠が点心を作ったからとやってきた。
邪魔されたナムチョンはしぶしぶ去った。
ハンは海欄珠が嫉妬したと、これでこそ私の女だと喜んだ。
その時海欄珠の体調が悪くなり意識を失う。
侍医の言葉は病でなく 体内に残った毒が引き起こしたのだと言う
動揺するハン 侍医を殺せと言う
そこへ哲哲も現れ 何か治療法はないのか侍医に聞くが
解毒する術はないと答える もっといい薬を使え 死なすな 怒るハン
強力な薬では流産を招く恐れがあるし 海福晋は体力が落ちているので
母体が危険です 侍医の言葉に ほくそ笑むナムチョン
「つまり 救う手立てはないのか?」その言葉にうなずく侍医
そこに玉児がくる 「誰にも会わない」と言うハン
「姉さんを救う機会を逸しても良いのですか?」
「どうすればよいのだ?」
「故郷の言い伝えで 端獣(ずいじゅう)の肉と肉親の血なら不治の病も治せると」
「単なる迷信よ」哲哲が言うと
ナムチョンも「リンダン・ハーンも試したことがある でも、、」言葉を濁す
「でも 何だ」「やはり危険でしょう」
「玉児 治ったところをその目で見たのか?」
「はい 母方の祖父が服用しました」
「良し 君を信じよう」ハンは決意した。
哲哲は外に玉児を呼ぶと
「海欄珠になにかあれば ハンが許さないわよ あなたを殺そうとした者を
なぜ救うの?なにか私に隠しているわね」
「海欄珠も私も死ぬことはありません 約束します」玉児は言い切る。
そして 豹の肝 熊の手 虎の心臓 亀の肉が用意され 後は肉親の血
だが弟の阿古拉の血が間に合わない 玉児は姉だからと指を切り、血を差し出す。
それを見てハンは「伝説の端獣とは鳳凰 朱雀 青龍 白虎 玄武である
普通の獣で効き目があるのか?」と疑うと
玉児は「以前も 豹の肝 熊の手 虎の心臓 亀の肉に肉親の血を加えた」
ナムチョンも間違いないと言う
「瑞獣ではないにしろ 貴重な獣なので効果はあるかと」哲哲
「なぜ玉児の祖父は助かり リンダン・ホーンには効かなかったのだ 誰の血だ」
右往左往するハン
祖父には祖父の兄の血を リンダン・ホーンにはナムチョンの血を入れたと聞くと
ハンは自ら指を切り その血を入れた。
「天子は龍でもある 龍は瑞獣だ 私の血では救えぬはずがない」
(ご立派です。これがドルゴンならうるっとくるのですが
ハンの自己中にはいささか腹も立っていますからね
でも君主の特権かな)
目を覚ます海欄珠 宮女からハンが 助ける為自らの血を使ったと聞かされ
傍で眠っているハンに呼び掛ける。治ったと安堵するハン
「御恩にどう報えばいいか」「一生 私のそばにいてくれ」うなずく海欄珠
ハンの男気に海欄珠の心は揺れ動く。
庭での茶会
海欄珠は「ドルゴンとドドの行方は分かったのですか?」と聞く
ハンは「君も心配なのか?」「あの2人でなく ハンが心配なのです
2人は有能です 失えばハンにとって大きな損失になるかと」ハンにいう
「彼らは八旗中三旗を掌握しています 明を討伐する今 軍心が乱れては不利でしょう」
ハンは考える。
海欄珠はちらっと玉児の方を見る
このことは玉児が助けた代わりに
ドルゴンを探せとハンに頼んでくれと 海欄珠に頼んだ事
「ドルゴンには助けてもらった借りがあるから」と
ハンは「自ら出征するつもりだ 兄弟が不和だとの噂があるが 私が自ら赴けば
そのような噂も消える どう思う?」
すぐさま玉児は「英明です きっと八旗の士気も上がりますよ」と
するとナムチョンは「海福晋がもうすぐ出産間近なのに 妻を放って良いので?」
「国事に関わることでもあるので 代わりに阿古拉を遣わすのです」と提案する。
「駄目よ 弟には到底務まらない」海欄珠は反対する
「阿古拉は志高く名を上げる機会になる 姉のくせに弟に自信がないの?」威嚇する
「阿古拉は若すぎて、、」玉児が口をはさむと
ハンは静止して「阿古拉は優秀だ この機会に鍛えよう 」と賛成する。
ナムチョンを責める海欄珠
「ハンはドルゴンを疎んじているのに 本気で自ら救出に向かうと思う?
それにあなたの意見だからハンも断りづらい ハンの心を汲んであなたの大切な弟に
機会を与えたのよ わたしにまとわりつくこともない まさに一挙三得だわ
感謝されてもいいほどよ」ナムチョンはふてぶてしくいう。
「よくも!」
「理解に苦しむわ 男を落とす自身はあるのに、あなたが相手だと
負けを認めざるを得ない 一体どんな手を使ってハンを虜にしたのかしら」
「競うことしか考えてないのね 心からハンを愛した事はない?
どの男からも言い寄られないと気が済まないの?」海欄珠は憎々しげにいう。
「そう あなたは心からハンを愛しているわけ?他に思う人はいないの?」ナムチョンも返す。
ドルゴンとドド 明軍にもぐり込む事を考えているが
世話になった秀珍に別れを告げる為 家に行く
そこで兵士に乱暴されかかっている秀珍を助けた。
そこへ明軍の兵がきて 乱暴者を連れて行ったが
同時に2人も連れて行かれる。