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映画「ナバロンの要塞」を再び観る

2023年07月18日 | 映画

テレビでまた「ナバロンの要塞(The Guns of Navarone)」(1961、米・英、監督J・リー・トンプソン)を観た。この映画を観るのは4回目か5回目だ。先日観た「ベニスに死す」と同様、テレビで何度も再放送するということは根強い人気がある作品なのだろう。私もたまに無性に観たくなる作品の一つだ。

ストーリーとしては、舞台が第2次世界大戦、ギリシアのケロス島にイギリス兵2千名が孤立した、これを救出すべく連合国軍は戦艦を派遣するが、ケロス島の横にあるナバロン島に独軍の難攻不落の要塞があり、その要塞から大砲2つが睨みをきかせていた。この要塞を破壊するために特殊部隊がつくられ、要塞内部に潜り込み内部から大砲を爆発させることにした。

この特殊部隊のメンバーは天才的な登山家のマロリー大佐(グレゴリー・ペッグ)、爆薬の専門家ミラー伍長(テービット・ニーヴン)、ギリシア軍の将校でレジスタンス闘士スタブロス大佐(アンソニー・クイン)など一癖も二癖もある面々。この精鋭部隊が嵐の中ナバロン要塞に接岸し、絶壁を登り、要塞都市に紛れ込み、要塞内部に入り込むべく工作をしていくが・・・・

映画は3時間近い大作だが、最初から最後までハラハラ・ドキドキで全く飽きることがない、特殊作戦や戦闘場面などだけでなく、ナバロンのレジスタンスの美人女性闘士マリア・パパディモス(ギリシャの美人女優イレーネ・パパス)などのお色気もちゃんと入っている。マロリー大佐の冷静かつ冷徹なリーダーぶりが光る、「80日間世界一周」や「戦場にかける橋」のデービット・ニーヴンも爆薬の専門家として活躍する。冒頭にナバロンの要塞のある岸壁に特殊部隊の乗った船が嵐の中接岸する場面など迫力満点だ。

何回観ても面白い、良い映画だ。ただ、第2次大戦中の映画ではドイツがいつも悪役として描かれるのは気の毒だ。日本も朝ドラなどでは戦時中の場面になると必ず軍隊や警察が悪役として登場するが、必要以上に悪く描かれているのではないか。立派な軍人や警官もいたが、それは描かれるケースはほどんど無い。自国のメディアが本当に適切な時代考証に基づきドラマなどを制作しているのか、私はいつも気になっている。

 



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