No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

駅前の光景 JR陸羽東線・岩出山駅

2017-02-24 | 駅前の光景


















岩出山には何回も来ているけど、岩出山駅に来たのは初めてだ。古い駅舎の真横に、ダウンサイジングされた新しい駅舎が建てられたようだ。最近の新駅舎は、このパターンで建てられることが殆どだ。当然ながら、新しい駅舎完成後に古い駅舎は解体されることになる。岩出山駅が他と異なるのは、古い駅舎をそのまま残したことだ。慣れ親しんだ駅舎を解体することが忍び難く、地域で活用しようと考えたのだろう。そして古い駅舎は、その場所で「鉄道資料館」として残されたようだ。恐らく旧岩出山駅にまつわる鉄道資料を展示していたのだろう。「だろう」というのは、もう既に展示はされていないからだ。鉄道資料館は、物産市というか農産物直売所のようになっていた。

駅前の通りは標準的な地方の駅前であり、しばらく歩くと大通りに到達する。途中に巨大なスーパーマーケットを見つけた。シャッターが閉まっているので休業かと思えば、入り口部分のみシャッターが開き、通常営業していた。こちらも現在の営業形態からすれば、建物の杯が大き過ぎたのかもしれない。でも僕はこういう駅前通りが好きだ。途中から横方向に川沿いの遊歩道のようなものがあり、そこも歩いてみたかったが、こちらの時間の都合で叶わなかった。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R
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駅前の光景 JR羽越本線・象潟駅

2017-02-10 | 駅前の光景
















象潟は、秋田県日本海側の最南端に位置する海沿いの町である。この駅前あたりも1800年頃に起きた大地震で隆起して出来た土地であり、1600年代後半に松尾芭蕉が訪れた際には、海だったという。さて、その象潟駅前だが、これといった特徴もない地方の駅そのものの姿である。ここから数キロ先の象潟漁港には猫を見に行くことが多い。滅多に来ない象潟駅前は、これといった見せ場を撮ることもできず、不完全燃焼に終わってしまった。

LEICA M9 / SUMMICRON M35mm ASPH
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駅前の光景 JR羽越本線・新屋駅

2017-01-31 | 駅前の光景












JR秋田駅から二つ目の駅で、駅前は寂しいが、幹線道路添いにはショッピングセンターや工場が並んでいる。秋田駅から10キロ以内の地で、官公庁街までが5〜6キロと交通の立地条件も良い。それなのに駅前はかなり寂しいのが不思議だ。ちょっと前まで雰囲気のある木造駅舎だったのに、いつの間にか建て替えられていた。まだ新しい巨大なパチンコ屋さんは、つぶれてしまったようだ。もう一つの駅前の店舗、それは現在話題の「東芝」の店。こちらも営業していないものと思われる。

その時間に行ったことはないが、平日の朝晩は高校生や通勤客でそれなりに賑わう筈だ。それ以外は高齢者の利用者くらいしかなく閑散としている。最下段の分かれ道は、どちらに行っても200メートルほどで幹線道路に出る。そちらは多くの車が通り、寂れた感じは全くないのだ。地方の町並みを象徴する駅前だと思う。


LEICA m9 / SUMMICRON 35mm ASPH

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駅前の光景 JR羽越本線・羽後本荘駅

2016-11-22 | 駅前の光景


















由利本荘市にある、「羽後本荘駅」ということで、複雑な関係となっている、由利本荘の名称は市町村合併で出来たものであり、羽後本荘駅という名前が付いた方が早いのだ。その羽後本荘駅、引けば広く、寄れば狭い駅前である。35mmレンズで撮っているのに、駅前の大通りは広大に見えた。何故こんなに広大に見えるのか、僕には論理的に説明できない。一方で商店の店先を撮ろうとすると、引き切れずアップとなってしまう。そんなに狭いはずもなく、これも論理的に説明できない。現場の印象と写真の印象が乖離する駅前である。

この日は雨が降ったり止んだりする、どんよりとした天候だった。気分までどんよりしないよう、思い切ってカメラの彩度設定を「中高」に上げてみた。ライカのカラーはいつもアレコレ弄るけど、今回はjpeg無加工だ。雨上がりの町の雰囲気を出すのは難しいが、何のことはない、そのまま無加工の方が良い描写だった。雰囲気がある一方、日曜日なのに人の姿は全くなかった。その寂しさに惹かれるのだから、我ながら呆れる。


LEICA M9 / SUMMICRON 35mm ASPH


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駅前の光景 JR奥羽本線(花輪線)・大館駅

2016-09-25 | 駅前の光景
 
 
 
 
 
「駅前の光景」カテゴリは、鉄道の駅を分け隔てなく同列に扱い、その駅前の光景を撮るという試みだ。たぶんに記録的な意味合いを意識はしている。定点観測的に記録写真に徹すれば、面白いものになるとは思う。でも、その徹することが僕には出来ず、単に興味のあるものの羅列になってしまう。今のところ、それで良いのかなとも思っている。僕の眼から見た駅前の光景が、確かにこれらの写真なのだから。
 
<おまけ>
駅弁の鶏めしで有名な「花膳」さん(3枚目の写真)。新店舗の建設中で、昭和レトロな現店舗とも間も無くお別れとなる。ここでしか食べることのできない「鶏めしチャーハン」。激ウマである。
 
 
 
 
 
LEICA M9 / SUMMICRON 35mm ASPH
おまけはiPhone6S
 
 
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記事駅前の光景 JRフルーツ左沢線・左沢駅

2016-09-15 | 駅前の光景



















左沢と書いて、「あてらざわ」と読む。左沢線は、山形県の北山形駅と同県大江町の左沢を結ぶ全長約25キロの短い路線である。僕が興味を持った理由は二つ。一つは左沢駅が終着駅であることだ。終着駅ということは、そこに行くべき理由があったことを意味する。もう一つは、通常こういう短い路線は、地方鉄道化、もっといえば第3セクター方式の鉄道として生き残っていることが多い。でも左沢線はJRのまま。何かある。しかも左沢駅は市町村合併もしていない大江町という人口9千人の町にある。往時には倍以上の人がいたかもしれないにせよ、人口9千人の終着駅。何ともいえないロマンを感じる。他に蔵が建つ立派な通りもあり、その写真は別に掲載しようと思う。
それにしても、どう調べても大江町が何故栄えたのか、どの程度栄えたのか、明確な答えは見つからなかった。短時間歩いたところで、独自の答えも見つからない。終着駅なんだから、なにか理油があると思うのだが・・・。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R


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駅前の光景 JR米坂線・越後下関駅

2016-08-19 | 駅前の光景











ここが旅の第一の目的地である越後下関である。なぜ越後下関なのか、そこには確たる理由は存在しない。「日本海きらきらチケット」の最終地点だから、それなりに面白い町に違いない。ついでにJR米坂線というローカル路線にも乗ってみたい。それだけである。問題となったのは滞在時間だ。13時47分に着いて、14時36分に出発。50分しかない。もう一本後の列車にすると今度は18時半過ぎになってしまう。いささか時間が多すぎるし、宿泊地の新潟に着くのは20時を回ってしまうだろう。迷った末、滞在50分の方を選んだ。


降りてみて驚いたというか、たまげた。いきなりこの光景である(僕にとっては褒め言葉)。駅、タクシー会社の古い建物、歴史の長そうな煙草屋さん、その三軒だけでこの有様だ。50分で廻りきれるのか、そんな不安を抱えつつ、駅前を後にして町の散策に移る。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R


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駅前の光景 JR米坂線・坂町駅

2016-08-16 | 駅前の光景













坂町駅は、JR羽越線の駅であると同時に、米坂線の起点駅でもあり、ここから山形の米沢方面に行くこともできる。今回の短い旅の第一目的地は、米坂線で二つ目の駅、「越後下関」で、そこが「日本きらきらチケット」の最終地点でもある。その前に坂町駅の駅前の様子を撮影した。


X-PRO2 / XF23mm F1.4R


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駅前の光景 JR羽越本線・羽後亀田駅

2016-07-16 | 駅前の光景











羽後亀田駅である。亀田という町は、松本清張の小説(及びその映画)、「砂の器」の舞台となったり、旧亀田藩時代には真田幸村の娘、「お田の方」が嫁いできたり、エピソードがそれなりにある町である。今は由利本荘市に合併されている。

亀田の町(中心部)自体は、駅から徒歩圏内にはなく、車で7~8分の距離にある。中心部近くには、復元された観光施設、亀田城というものもある。駅から徒歩圏内にあれば、立ち寄る人もいるだろうが、実際は車がないと行くことはできないと思われる。

そんな亀田駅は、古くからの「地方の駅」のイメージそのままの駅で、僕はこういう駅が好きである。駅前にはタクシー会社と閉店した商店、農協の関連施設があるだけで、あとは何もない。タクシー会社があるのは、亀田城に行ったり、松本清張絡みの町に行ったりという、一定の需要があるということだろう。僕が写真をパシャパシャしていると、秋田ナンバーのレンタカーが停まり、旅人が話しかけてきた。

旅人「すいません、このあたりにコインパーキングはありませんか?」
僕「半径20キロにはないと思います」
旅人「弱ったな、少し散策したいんだけど、どこか車を停めるところないですか?」
僕「この駅前に停めればよいですよ」

歩いて散策するところがあるかどうかは別として、田舎の駅前は鉄道が到着したときに迎えに来る車のために駐車スペースが広く取られている。短時間の駐車であれば、うるさいこともない。これも考えてみれば、田舎ならではの特典(?)なのかもしれない。




X-PRO2 / XF23mm F1.4R


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駅前の光景 JR奥羽本線・前山駅

2016-07-14 | 駅前の光景













雨上がりの前山駅には、大きな大きな水たまりができていた。都会の駅でこんな水たまりが出来たら、それは大変な出来事で、すぐに補修工事となるだろう。水たまりの駅があるのも悪くない、そう思えた。

前山駅は、二ツ井と鷹巣の間の駅であり、線路は鷹巣を過ぎると大舘を経由して青森方面に向かっている。駅前から国道までは100mほどで、民家以外に特別なものは何もない。国道に出ると制限速度って何?という状態で、恐ろしい速度の流れで車が走る。その脇には、商店の廃屋が一軒。学生が赤いベンチに座って、瓶のコーラを飲んだりしていたのは遥か昔のことのようだ。その時も、雨上がりの空は青く、古い駅舎の前には大きな水たまりが出来ていたことだろう。


LEICA M9 / SUMMICRON 35mm ASPH


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