
前回は、オークションに出品したレンズでのラストショットを掲載した。今日もラストショットだけど、これはX-PRO3でのラストショット。少し前の新潟村上シリーズの写真である。ダーティーといえるほど濃い描写だ。カメラ設定で微妙なカスタマイズをしているものの、通常のフィルムシミュレーション「クラシックネガ」である。これをX-T5で撮ると、恐らくもっとお上品になってしまうだろう。カメラやレンズは高画質であるほど良いとは限らないことを再認識した。例えれば、こんな話だ。高性能高出力のクルマに乗り換えて、数値的には明らかに速くなっている筈なのに、以前のクルマの方が加速が良かったように感じる。あるいは・・・。古いスピーカーを最新の後継機種に変えた。出力特性は劇的に向上している筈なのに、前のスピーカーの音の方が迫力がある。
これはオカルトではなく、性能が劣っている(最新のものより)ことにより、結果的にある領域のアウトプットが強調されて印象に残ったのだと思う。つまり良い悪いではない。新しくなってしまったのだから、最適解を見つけよう。まあ今回の写真のような描写が一般受けするとも思えないが(笑)。
X-PRO3 / XF23mm F2R WR