秋田県美郷町(六郷地区)にある「ゴマシオキッチン」である。六郷は湧水で有名な場所であり、昔ながらの変わらぬ町並みも残っている。此処で僕はしょっちゅう写真を撮る。はっきり言ってかなりの田舎町である。先月の週末に事前に予約を取って、このゴマシオキッチンにお邪魔した。田舎町のカフェといって舐めてはいけない。ここは秋田県で最も予約困難な店でもある。実際、僕たちもの予約も、はっきりとした時間が確約された訳ではなかった。「大体〇時から〇時の間に席が空くと思うので、空きそうになったら携帯電話に連絡します」というものだった。僕たちは首尾よく入れたが、飛び込みで入店したお客さんは、4時間待ちとか、今日はもう席が空きません、とか言われていた。何故そんなに大人気なのだろうか。誰にも頼まれていないけど、その理由を大きく3つにまとめてみた。参考にされたし。
1)店自体の居心地が良いというのが最大の理由だ。若い夫婦ふたりで営んでいるが、とても感じが良い。また店内には十分なスペースがあるにもかかわらず、座席は4組分だけ。サーブする際の効率を考慮しているのかもしれない。でも当面の利益率だけを考えれば、座席数を倍にしても十分収納は可能だ。そうしないところが潔いと思う。その結果、ゆったりとリラックスして過ごすことが出来る店となっている。一日中ずっと予約が入っているのにも関わらず、ピリピリした雰囲気は全くなく、ゆるーく穏やかな時間が流れる。
2)次にユニークな店構えである。古い建物をリユースしたお洒落なカフェというスタンスが基本ではある。かといってスノッビッシュな店ではない。店内は様々な面白デザインに溢れている。手書きのコースターは珈琲占いとなっている。今日のラッキーアイテムは「タマキン」だって(笑)。これが作為的に走り過ぎると嫌味になるけど、その絶妙なバランス感覚が素晴らしい。
3)最後に味である。バリスタも料理長もいない「ごく普通の喫茶店」を標榜している。そういうものを求める店ではないと自ら宣言している。ところが僕の食べた「モロッコごはん」、これは無茶苦茶うまい。癖になる味で、その後もあの味が脳内に蘇り、また行きたくなる。これが800円で食べられるなんて・・。しかも同時に珈琲類を頼むと、勝手に割引されていた。カフェラテは写真のような楽しいデザイン。普通と言っているのに、これも想定外に旨いカフェラテだった。僕もこの店を見習い、「写真家ではないので、素人のごく普通の写真」と言いながら、極上のものを提供できるように努力したい。
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朝からすごいインパクトでした。
個人的には店内のお写真左手の、たらいに浸かったくまちゃん?が気になります(笑)
お店のホームページも覗かせていただき、こんなこと言うのは失礼かもと思うものの、写真や文章、どこか6×6様かと紛う不思議な感覚。
「そこから呼び起こされる何か」ってことなのか…。
寝起きの頭で失礼致しましたf^_^;
コスパも、いいですね
そう言って頂いて嬉しい限りです。でも僕のセンスは若い店主の足元に及びません。
この不思議なユーモア感覚は、もう少し毒気のあるパターンもありまして、脱帽です。
「モロッコごはん」を食べながら、外語祭のことを思い出しました。
多分ご存知かと思いますが、結構なかなか攻めたラッキーアイテムもあるようです。
ニヤッと笑いながら、選んでいると思うと楽しいですね。変化球できたと思えば、ズドンとストレートとか。
まめさんプロデュースの店かと本気で思いました。
1.5倍くらいの価格が適正かと思います。
田舎価格の特権ですね。
大曲の花火大会は近くで行われます。