3月10日から松葉杖生活となって、ブログを休止している。長らく更新もしていないのに、閲覧や応援クリックを頂き感謝します。ここで一旦、現状報告をしたいと思う。僕の骨折は、左足の甲、正確には「第5中足骨基部裂離骨折」と診断された。ギブスは4月一杯装着されることになった。その後のリハビリなども考えると、松葉杖を手放すのは早くても5月半ばとなりそうだ。当初、自分の性質を考えると多少無理をしてでも街中に出て、写真撮影をするものと思っていた。でも実際は引きこもり人間になった。仕事場と病院以外、殆ど外出もしなくなった。これまで町も家も、段差さえなければバリアフリーだと思っていた。実際に松葉杖で外出すると、そこら中に危険が潜んでいる。その割に怪我の程度としては「スキーで怪我した?」くらいの感じに見えるのか、周囲から顧みられることもないのである。そういう僕だって以前は、松葉杖の人を見ても漠然と「大変だなーー」としか思わなかった。足の骨折は、とにかく松葉杖。いつも松葉杖のことで頭が一杯の毎日だ。
(1)松葉杖は想像以上に不便だった
こんなに不便とは思わなかった。松葉杖で歩く時は、常に両手がふさがっている。携帯電話なども含め、一切の手荷物を持つことができない。傘だって差すことはできない。買い物かごも持てないので、一人ではコンビニで買い物することすら難しい。家のなかで、何か、例えば本とかコップとかを移動させることもままならない。いわんや立ったままカメラを持って撮影するなど論外である。なにしろトイレに行くのも、着替えるのも、それだけで大事業なのである。まあ3週間以上となれば、それなりの工夫も生まれてくるけど、最初は絶望的な気分になった。
(2)松葉杖は肉体的に辛い
松葉杖を使い始めた数日は、身体中のあちこちが痛くなる。腕、手のひら、脇、太もも、等々。特に僕は内股が痛くなった。当たり前だけど、松葉杖で歩くということは、常に脚は「ケンケン」状態となる。杖で体重が分散するとはいえ、常に片足で立っているのだから、それは大変だ。当初は座ったり、立ったりすることにも難儀した。高校生とかは、松葉杖で通学したりするが、僕には無理だ。松葉杖で移動できるのは、せいぜい200mが限界だ。それでも今は階段の昇り降りもスムーズに出来るようになった。屋根裏部屋への急階段も、多少無理すれば四つん這いで昇ることだって可能となった。
(3)松葉杖は精神的にも辛い
これが想定外だった。当初、これはあくまで純然たる身体的な怪我であると考えていた。「言ってもこれは足の骨折で、1〜2ヶ月で治るものだ。その間は多少の不便があるだろうけど、音楽を聴いて本を読んで過ごそう」。ところが違うのである。骨折の影響は、精神活動にも影響を与える。本は読んでも頭に入らない。音楽を聴いても楽しくない。砂を噛むような無味乾燥な日々。家にいる間は、何もせずに横たわっていたい気分になる。骨折は身体の自由だけでなく、人の心にもダメージを与える。それまで使っていた身体の自由を奪われることが、どんな意味を持つのか改めて知った。
(4)猫は不幸そうだ
猫には松葉杖は理解できない。突然、変な器具でガチャガチャ歩くようになった僕を不審そうに見ていた。その後、猫の要求に満足に応えられない僕を見て、不幸そうな顔をする。長年の生活で出来た猫と僕の不文律(例えば、人の前でゴロンと転がったら撫でてやる、等)も実行できないので、相当ストレスが溜まっているようだ。何回か足のギブスに猫パンチを喰らっている。
(5)怪我についての考え方が変わった
どこか僕は「怪我」を軽く考えていたのだと思う。子供の頃、左腕を骨折したことがある(鉄棒から落ちた)。最近は手足の指の骨折も増えた。でも歩けなくなるような怪我をしたことはない。今回の怪我は様々な「もし」について考える機会となった。もし僕が一人暮らしだったら、もし僕が高齢者だったら、もし骨折箇所がもっと大変な部位だったら、もし季節が真冬だったら・・・。怪我をすることは、生活の根源、極論すれば生死に関わることだと分かった。
(6)その他
ギブス生活は、何かとお金が掛かる。傷害保険に加入している方は「通院特約」を考えた方が良いかもしれない。僕は通院特約的なものがカバーされていないので後悔した。ギブスの装着期間は、通院日数としてカウントされるケースが多いそうだ。ギブス用のサンダルだとか、入浴グッズとか、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げるためには様々なグッズが必要となる。電車で通勤される方は、タクシーなどの利用も増えるだろう。保険は大事だと思った。
朗報としては、骨折が左足なので通勤はクルマを使えること(遠出は難しい)。そしてギブスが取り外し可能なタイプになったので、お風呂には入れることだ。次回がいつになるか分からないけど、次はもう少し明るい話題で経過報告をしたいと思う。
LEICA M10 MONOCHROME / SUMMILUX M50mm ASPH
(半月振りにライカに触った)
いよいよ佳境に入りました。
一週間早くギブスを取って貰えると良いなあと思っています。
左脚の筋肉は、見た目で分かるほど衰えてしまいました。リハビリしっかりしないと池間せんね。
街歩きが、そのままリハビリになると良いのですが・・・・。
ご自愛ください。
骨折は日薬しかないみたいです。
骨がくっついてからのリハビリも頑張ってくださいね。
でも治りつつあることを実感するようになると、松葉杖の扱いも上達していました。
猫はドンピシャですよ。どうしっちゃんだよ。何やってんだよ。おいってば。
最近はこの状況に慣れてくれましたが、3日に一度は大爆発します。
バリアフリーと言いますか、車椅子や松葉杖、視聴覚に障がいのある方などにとって、いかに生き難い町になっているかも痛感しましたよ。
形だけ、アリバイ作りの「人にやさしい町」であることがよくわかりました。
自分でも、こんなことを想うなんて想像しませんでした。
完治しても忘れないようにしたいです。
少しずつ良くなっているんでしょうか。
こうなったらもう、
これまで見えなかったことがたくさん見えるといいですね。
ボギーの表情が可愛くも切ない気がします。
どうしたんだよ、
なにやってんだよ、と。
わたしの思い込みでしょうが、
淋しそうにも見えてしまいます😢🌸
いろいろあるとは言え、快方に向かっているご様子、これもまた嬉しく思います
人は病気や怪我をした時こそ“人の有難みを知る”と言われますが、日本のバリアフリーが如何に遅れているか実感する場面が多いかもしれませんね
また素晴らしい写真を気長にお待ちしています
とにかく今は療養に専念して、早く回復されることを切に願っています
でも
治って直ぐにはしゃいで撮りに行って、今度は逆の足が...何てことがないようにリハビリもみっちりしてくださいね~
別に痛みが酷い訳でもないし、小さい骨が折れただけ。
骨折が苦しいと言うより、それに伴う制約が肉体的にも精神的にもしんどいのですよね。
とにかく時間が過ぎるのを待つ。一方でその何も出来ない時間がモドカシイ。
ご経験があるとのことで、痒いところに手が届くような的確なコメントで驚きました。
当地でも、やっと梅がちらほら。これから桜の季節にもなりますが、間に合いそうにもありません。
ゴルゴ13を読むばかりです(笑)。
それは知りませんでした。
ギブス剥き出しで外を歩くわけにもいかず、車の運転では足をつかなければならない。
ギブス用のシューズをかいました。こんなの治ったら二度と使わないと思いつつ。
ベルクロの長すぎる紐を危ないので切りました。
二週間後、取り外し型のギブスになり、紐が届かなくなり、もう一度同じものを買いました。
そういうところがストレスです(笑)。
サンダル(室内、室外)、ギブス用靴下、シャワー用防水カバーとか、浴室椅子とか、室内用椅子(立ち上がり用)とか、結構費用もかかりました。
これ交通事故とかだったら、そこまではカバーされないのだろうなと想像もしました。
追伸:新型コロナワクチン接種も松葉杖で大変でした。
負傷された旨がこちらの記事に出て暫く経つので「如何か?」と思っていれば、近況、雑感を綴られたこの記事が出たところだったので拝読しました。御見舞い申上げます。
骨折は部位や状態によって症状や快復経過は様々であるとは思われますが、結局は「じっと待つ」というばかりです。歩行し悪いことになる部位の骨折は少しキツいですよね。自身も経験者です。
松葉杖に関しては、歩いて3分以内の区間を移動するのに20分を要してしまうような感じで、本当にキツいと御察しします。そして気分は塞ぎますね。何も考えないで、時間が許す時は“寝て曜日”的に過ごすばかりだと思います。自身はそうやって凌いだ記憶が在ります。
足の怪我の場合、「とりあえず地面に足を着けて構わない」を待つ他在りません。結局「ケンケン…」を強いられる期間に無理な姿勢になることで、時間が経ってから背中や腰が少し痛くなってしまう場合も在るかもしれませんね。
本当に、くれぐれも御大事になさって下さい。
ギブスも簡略のになってきて、もう一息ですね。
ところで、こう言う時の靴(ギブスのアウター?) として、オフロードバイク用のレインカバーが宜しいかと。
ゴム底、脱着容易でチリ除けに良いみたいです。
まあしかし、武漢肺炎があの調子、地震も多いし、塞翁が馬とは申しませんがいずれ帳尻は合うんじゃないかな、って気がします。
呉々も御自愛下さいますよう。
骨折と松葉づえが教えてくれること、勉強になります。
これからの親と自分のこと、通院特約、考えます。
また続報待ってます。
細かな気づきが素晴らしい!
と言っても外出しても、どうにもなりません。
足腰と言いますが、本当に足と腰は大事ですね。お大事にして下さいね。
銀次郎の横暴さは、目に余ります。
awaさんのところに宅配便で送って、厳しく躾けて欲しいです。
下克上と言いますか、生物として猫が優位に立ったことを自覚したようで危険です。
追伸:通院特約なんか意味あるのか、と思っていましたが、激しくおススメします。
唯一の治療は「時間を掛けて自己修復」しかないんですよね。
なんとかGWには行動できると良いですが、こればっかりはジタバタしてもダメですよんね。
実際、問診票を持てないだけだったのですが、特別扱いされ恐縮しました。
自己嫌悪になりますが、今後怪我をしている方をみる目は確実に変わると思います。
学生さんと松葉杖の関係には驚くしかありません。運動部の子だったら、尚更かもしれません。
僕はジジイなので、慎重に養生したいと思います。
下駄を踏み外したり、ハイヒールで転んだり、階段を踏み外したり。
今回はグギっとなりましたが、実際転んでもいない程度なので、これで折れるのかとショックでした。
azuminoさんは、僕より鍛えられておられると思いますが、お気を付けて下さいね。
利点としては、お小遣いを全く使わないことです。養生に努めます。
リハビリはどうなるのかなあ、と不安です。
風呂は有難いですが、大きくなってしまい、大抵のズボンの裾を通りません。
何枚かズボンが破けてしまいましたよ。
もう怪我自体は、自分の間抜けな過失なのですが、今後の教訓にはしたいと思います。
追伸:来週あたり桜が咲きそうですが、無理っぽいですね〜。
しかし、難儀の時に猫の存在はなんともいいものですね~、杖にパンチ食らうのもイノセントな猫がいてこそのじけん。
またの日のモノクロ写真を、気長におまちしています。 ご養生を!
正直、私も松葉杖のこと、甘くみていた気がします。大変なんですね。引き続きお大事に。
銀ちゃんのつまらなそうな顔?近かったら、おばちゃんとうちの猫んずが遊んであげるのになぁ~(笑)
ひさしぶりのこうしん、うれしく存じます!
くわしいリポート・・クリンも時々ソファーから床におちたりしているので⤵保険に入ろうかと思いました💡
それにしても・・6×6さまが苦しんでいるのに銀さま・・ギブスに猫パンチはひどすぎます⚡⚡⚡
そうですよね、骨折はそんな簡単に治らないですよね。
ご無理なさらず、ストレスを溜めず…日々、お過ごしになれますように。
情緒溢れる素敵なお写真、心待ちにしております!
私たちには気が付かない当人の辛さ ストレスなど詳細に分析され綴ていること
健在な私たちにアドバイス 参考になります
日常の中でも危険は隣り合わせですね
職場で、運動部系の中高生の松葉杖率かなり高めだと思われる日常です^^;
若いからこそ大丈夫なのですね。
子供の頃に脚を悪くして一生その生活だった伯母のことも重なり、
いろいろ考えながら拝読しました。
一日も早くぎんじろう様との普通の生活が戻られますよう、遠くからお祈りしています。
わかりやすい分析的な文章により、骨折による松葉杖生活のたいへんさが理解できた気がします。私は登山をするし、高年齢なので、より一層気を付けなければならないと自戒しました。
回復されてきているようで、良かったです。一層のご自愛を。
順調に(?)回復されているようで安心しました。
無理をなさらず,治療にお努めください。
素敵な写真、楽しみにしています
最近は取り外し可能なギブスがあるのですね。