No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

闇に漂うようにクラゲを撮りたい(終)~災い転じて福となす

2022-02-01 | 







さて、山形県鶴岡市の加茂水族館編の最終回。一応振り返ると、この水族館は元々は地方のマイナー水族館だった。あまり客は入らず倒産寸前だったという。なかばヤケクソで始めたクラゲの展示が大人気となり、今ではその分野ではトップの水族館となった。モダンで大きな建物に建て替えもした。僕は「これ公民館??」というくらい小さかった旧・水族館時代を知っているので、今でも親近感がある。昔は職員らしき変なオッサンが話しかけてきて、延々とクラゲの話を聞かされたこともある。それが館長だったりした。この水族館は、やはり夏休みに圧倒的に人が押し寄せる。僕は撮影をしたいので、空いている冬の時期に行く。今回はオミクロン株による自粛も影響し、広大な駐車場にクルマは数えるほどしかない。旧・水族館時代を彷彿させる閑散ぶりだった。その分、撮影する時間は望外に楽しかった。こんな感覚は久しぶりだ(撮影結果は特別良くはないけど)。

クラゲを撮る際にポイントとなるのは、①ホワイトバランス、②露出補正、③シャッター速度、④ISO感度、⑤水槽と照明の向き、⑥クラゲの動きのタイミング。以上の6点である。①から④まではカメラの設定、⑤から⑥は撮影作法となる。ちなみに最下段の丸い水槽は、スマホで撮っても綺麗に撮れる。ここはカップルの撮影スポットである。他の場所は、三脚を使えばより良いとは思うけど、幾ら空いていても、そんな無粋なことは出来ない。クラゲの動きのタイミングは、勘が良い人はすぐに掴むだろう。ただ回遊する動作と組み合わされるので結構複雑であり、他のクラゲとの位置関係も考慮しなければならない。それでもクラゲの撮影は、人の向上心に訴えるものがある。真冬の鶴岡市に行く機会があれば、ガラガラの水族館でクラゲ撮影を楽しむことをオススメする。館内レストランでは海鮮丼とかに加え、クラゲラーメンを食べることも出来る。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR

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