僕は西伊豆の出身で、現在は秋田県に住んでいる。伊豆には伊豆長岡町(現・伊豆の国市)という町がある。新潟県長岡市と区別するためのネーミングだと思う。また秋田県には湯沢市という町があり、新潟県には湯沢町という町がある。新潟の湯沢町は「越後湯沢」と称されることが多い。これも区別のためである。僕が知る限り、三島という名のつく市町村は、①愛媛県の伊予三島市、②福島県の三島町、③鹿児島県の三島村、④静岡県の三島市の4つである。他に地区名や市町村内の町名などでは沢山あると思う。状況によっては、静岡の三島市は「伊豆三島市」になった可能性があるし、福島の三島町は「会津三島町」になった可能性もある。何となくだけど、三島と名のつく町は須らく良い町で、水の綺麗なところだと思っている。僕は行く先に、例え小さな集落名であっても、三島という町を見つければ必ず立ち寄るようにしている。
そんなわけで会津の三島町に来た。先へ先へと延びる道。両脇に建つ木造の大きな家屋たち。かつて人々はここを歩いて移動したのだなと容易に想像できる。街道特有の町並みに魅了される。ここはモノクロで撮った。今回の旅では全体の3割くらいはモノクロで撮影したいと思っていた。でも会津の「色」にやられてしまい、三島町が唯一のモノクロ撮影である。こういう時にライカM10モノクロームのようにモノクロ専用機だと悩まなくて済む。例え、色に未練があってもモノクロしか撮れないのだから、嫌でも頭がモノクロモードになる。でもライカはもう手元にない。フジフィルムでもモノクロ専用機を出してくれないかなーと思っている。どことなく色に未練の残る写真になってしまった。次の旅では、この辺りを修正したいと思う。
さて、全4回(+番外編)で掲載した「会津の奥を目指す旅」もこれで終了となる。東北コンプリートも終盤に入り、完全なる未知の町は数えるほどしか残されていない。奥会津は残り少ない未知なる場所という意味であり、心わくわくする旅だった。今回は三島町で終えたが、その先にまだ町は残されている。クルマの運転距離は長くなったけど、わくわく感が勝り、思ったよりスムーズな旅だった。会津奥地への旅は近いうちに再開されるだろう。
X-PRO3 / Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical
奥会津を訪ねてみたという一連の記事を愉しく拝読し、各掲載写真を興味深く拝見しました。殊に、この記事のモノクロ写真は秀逸だと思います。古くからの「看板」迄伴った形で旧い建物が在るような街並みは「モノクロ写真のために在る」かのような感じだと思います。木目、漆喰、コンクリートと様々な材料を使った、各年代の建物が混在しているかのような様子が面白いと思います。こういう様子を写真に撮ると、「画の中に時間」というようなことになるのだと思います。
「三島」という地名に関する話題を興味深く拝読しました。方々に在るものですね。
一度だけ、静岡県の三島に立寄っていました。
http://monochrome097.seesaa.net/article/490820994.html
http://monochrome097.seesaa.net/article/490821062.html
会津地方では会津若松にだけは訪ねた、或いは立寄った経過が在ります。こちらの記事を拝見すると「“行きたい”症候群」が疼いてしまいます。
愉しい記事に大感謝!!
伊豆の三島の写真、拝見しました。
三島大社、楽寿園、懐かしいです。僕が通った高校は、頼朝の流刑地「蛭ヶ小島」のすぐ近くにありました。
それゆえ、三島という名に敏感です。この三島町に魅了されると共に、本家三島市に行きたくなりました(去年行きましたが、ブログ休載中でした)。
「“行きたい”症候群」です(笑)。
現在 市では無いけれど 越後三島 になって居ます
地名も良く変わるので 覚えきれません(笑)
今は新潟市から49号線が会津街道ですが、昔は新発田から赤谷を抜けて津川に至る山道が会津街道だったんですね(赤谷線)
赤谷村は鉱山かで一時栄えたらしいですね
津川町は阿賀野川の港町として栄えたらしいので、町には何かありそうですね? 行ったことはありませんが。
のび太さんのコメントの三島町は昔は、三島郡三島町でしたが、さんとうぐん、みしままち、なので面白いと思い、印象に残っています。
(参考までに2018年の記事です)https://blog.goo.ne.jp/6x6_2008/e/a96fa2c67b2bc2ece5bcce5568143143
秋田県横手市(山内地区)と岩手県西和賀町(湯田地区)とか、宮城県の気仙沼市と岩手県の隣接町とか、秋田県の鹿角市と岩手県とか。
現在の行政区分を超える結びつき(またはその逆)に、とても関心があります。
津川とか、会津街道。これは行かなければと思います。さんとうぐん、みしままち。初見ではまず読めないですね〜。