日本海の海岸である。この海の先には、「ロシアと中国と北朝鮮」の国境が入り組んでいる地帯がある。子供の頃、僕は西伊豆に住んでいた。亡き父が海の向こうを指差し、「この海は太平洋で、海のずっと向こうにはハワイがある。ハワイは少しづつ日本に近づいてきている」と言った。いつか気軽にハワイに行ける時代が来るかもしれない。そう思って胸が熱くなった。実際には僕が住む町は駿河湾に面していて、父親が指差した方向には清水市の港がある辺りだった。ハワイは真逆の方向で、寧ろ背後の山の方向にあった。
今でも海を見ると、その向こうには何があるのかと考える。それは例え間違いであっても、亡き父が「この海の向こうにはハワイがある」、そう言ったからだと思う。この写真の海の向こうは中国だとしても、僕は死ぬまでに一度はハワイに行かなきゃと思う。子供の頃より近くなったのか、確かめなきゃならないから。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
海の向こうや山の向こうには、
未知の、でも何かきっと素晴らしいものが。
きっとあるに違いないと思いながら育ちました。
日本海の海には独特の美しさがありますよね。
わたしの海とは違う美しさです。
空も同じように少し違う色に見えます。
素晴らしい。僕も全く同じでした。今でも「知らない町を旅してみたい」です。
日本海は、荒れた時と静かな時と全く異なる顔をしています。気のせいか、空が低いように見えるのが不思議です。