






先の記事でも触れたように、地滑りに伴い通行止めとなっていた国道107号線(ゆだ錦秋湖駅付近〜湯田ダム付近の約5km)。最も不便を強いられたのは、ゆだ錦秋湖周辺の耳取地区だと思う。通勤などで相当な負担があったと思う。ここには「穴ゆっこ」という温泉入浴施設があり、何度か利用したことがある。今回久しぶりに来てみれば廃業していた(元々温泉施設の故障や露天風呂の枯渇などで休業がちだった)。今更設備投資を行なったところで、どう足掻いても回収できないと思われる。鉄道(JR北上線)は通常運行しているので、往来はできるのではないか。都会の方はそう思うかもしれない。この地で鉄道だけで生活することは不可能に近く、買い物だって通院だって、クルマがなければどうにもならない。この集落はクルマはあっても、それまでの道路がなくなったのだから、壊滅的だったのではないか。元々寂しい地域が、さらに寂しくなっていた。
X-PRO3 /XF23mm F2R WR
一般道と秋田自動車道とJR北上線、3つのルートがありますが、一般道が通れないことで大変な騒ぎだったようです。
距離5kmの「道の駅」にクルマで行くには40kmになってしまうとか。道の駅自体が休業しましたが・・・。
元々寂しい集落でしたが、人が消えてしまった町のようでした。工事は何年も続き、膨大な従事者が近くにいるのに、食事をする店もないので、集落に経済効果もないようです。
道路仮復旧で多少元気になると思います。その様子もまた撮ってみようと思います。
各写真と記事、前の記事と合わせて興味深く拝見、拝読しました。
「鉄道の代替に道路での輸送」とは聞きますが、「道路の代替に鉄道での輸送」とは殆ど聞きませんね。強いて言えば、港や道路が使い悪くなった大震災の時に、使える鉄道で物資を輸送した話しくらいでしょうか。道路が使えずに難儀した地区の様子は察して余り在ります。
施設が傷む等の状況に加えて往来がしにくい状態に陥った入浴施設が「閉館」という様子は何か衝撃を受けます。その辺りの写真は、申し訳ないのですが、「住民が他所に移ってしまった少し後」というような雰囲気さえ漂うように思いました。少し圧倒されます。
こういう場所は「独特な味わいを撮っておく」ということに加えて「場所の記録として撮っておく」というかんじにもなるかもしれませんね。