財務省が28日発表した平成27年の貿易統計によると、安価で飲みやすいと人気のチリ産ワインの輸入量が、長年にわたって年間トップを維持してきたフランス産を逆転し、首位となった。手頃に楽しめる日常的なワインとして、初心者らの支持を集めて普及した。
チリ産は前年比18・1%増の5159万リットル、フランス産は2・8%減の5151万リットルだった。27年10月までチリが首位。フランスが新酒「ボージョレ・ヌーボー」効果で11月に累計でトップに立ったが、チリが12月に再び抜き返した。
チリ産の17年の年間輸入量は5位で、フランスなどの上位国に差をつけられていたが、右肩上がりに成長を続け、25年からはイタリアを抜いて2位に浮上していた。