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「博多どんたく港まつり」が3日、福岡市の中心繁華街で3年ぶりに開幕した。例年、2日間で200万人が訪れゴールデンウイークでは国内最大級の催しだが、新型コロナウイルスの影響で2年続けて中止されていた。新緑の下でのパレードは感染対策のため規模を縮小。主催団体が沿道での観覧自粛を呼びかけたこともあり、初日の人出は例年の3分の1程度の約40万人(主催者発表)だった。
どんたくは1962年に、市民参加型の現在の形になった。パレードは、平安時代から伝わる民俗行事で、どんたくの起源とされる「博多松囃子(まつばやし)」の一行を先頭にスタートした。感染対策で3、4両日とも例年より2時間短縮され、フィナーレの「総おどり」(4日午後7時)も恒例の市民飛び入り参加はない。沿道での観覧自粛要請に伴い、インターネットでもライブ配信される。【竹林静】
◇「伝統の継承は当たり前じゃない」
まつりは博多松囃子を大人から稚児役の子供たちに継承する機会でもある。今年も感染対策で全体練習が制限されるなど苦労は絶えなかったが、子供たちは3年ぶりの舞台でこれまでの稽古(けいこ)の成果を披露した。
3日朝、福岡市博多区の櫛田神社では、どんたくの開幕に先立って「稚児西流(にしながれ)」による「稚児舞」が奉納された。金色の天冠(てんかん)をかぶり、緑と赤の装束をまとった小島彩乃さん(10)ら4人の舞姫が男児16人の囃子方(はやしかた)の笛や太鼓に合わせて優雅に踊ると、会場からため息が漏れた。彩乃さんの父で囃子方を指導する祥展(よしのぶ)さん(50)は娘の晴れ舞台に何度もうなずいた。
平安時代に始まったとされ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている博多松囃子は三福神(福神、恵比須、大黒)と稚児の四つの流(ながれ)が市中を巡る。稚児の囃子方や舞姫には地元の子供らが選ばれ、大人たちに稽古をつけてもらう習わしだ。どんたくでは呼び物のパレードを先導し、見物客の注目を一身に集める。
彩乃さんは3歳上の姉幸乃さん(13)も務めた舞姫に憧れてきたが、どんたくはコロナのため2年続けて中止。祥展さんは娘の心情を思い「まつりの中止や縮小が続いてつらかった。伝統の継承は当たり前じゃないと気づかされた」と悔しさを抱えてきた。3年ぶりの開催が決まった今年、彩乃さんは念願の舞姫に。祥展さんも囃子方の指導を引き受けた。
能楽の流れをくむ舞は易しくない。「なじみのない動きで最初は戸惑った」。しかし彩乃さんは2月から週3回の稽古に加え、自主練習も続けてきた。3日のどんたく初日は他の3人の舞姫と息の合った舞を披露し、脈々と受け継がれてきた地域の絆を体現してみせた。「長い歴史の中に自分がいる。一生に一度の経験だから頑張りたい」。そう言って笑顔を見せた彩乃さんらは4日も市中を巡る。
◇博多松囃子
平安時代に京都で始まった正月行事が博多へ伝わったとされ、どんたくのルーツといわれる。「戦がなく商売に専念できるように」と平和を祈願して領主の家へ年賀のあいさつに回ったのが原点というが、戦後は福岡大空襲(1945年)からの復興を目指し、街を励まそうと市中を巡るようになった。2020年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。
貼り付け元 <https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20220503k0000m040153000c>
以上、毎日新聞
博多どんたくは、平安時代の博多松囃子にどんたくのルールがあります。
私も5/3にサンセルコ広場の舞台を見に行きました。
博多の演歌歌手 大下美智子さんの応援で観戦しました。
その時の舞台は以下のチャンネルで視聴してくださいね。
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