<大王製紙エリエールレディス 最終日◇22日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6545ヤード・パー71>
また、大物ルーキーがカップを掲げた。「大王製紙エリエールレディス」最終日、古江彩佳は危なげないゴルフでスコアを2つ伸ばし、トータル15アンダーで優勝。2週連続V、そして今季3勝目一番乗りを果たした。
今大会でも“ボギーを打たない”古江らしさ全開だった。3日目終了まででスコアを落としたのは、アンラッキーもあった2日目の1ダブルボギーだけ。最終日は7番、そして最終18番で「かっこ悪い(笑)」3パットの2ボギーを叩いたが、安定感抜群のゴルフは今週も健在だった。
安定したショットが武器の古江だが、今週は「グリーンを外すことも多かった」という。だが、そこからのアプローチが冴えた。「今週一番活躍してくれたクラブは58度のウェッジですね」と寄せでしのいで崩れなかった。
先週は8ヤードほど先に置いたカゴにウェッジでボールを20球入れるアプローチ練習を行い、最終日の7番パー3での見事なパーセーブにつなげた。そして、今週は“試合”で新たなバリエーションを試していたというから驚く。
それが「ランニングをするようにしたり、クッションを入れたり」というアプローチ。この寄せが特に冴えたのが初日の18番だ。花道からピンまでは17ヤード。エッジからピンまでは7ヤードとシビアな状況から、「勢いを殺せるところを探した。手前でクッションさせた」と勢いを殺しながら寄せてパーをセーブ。ぶっつけ本番で成功させて好発進につなげた。
それにしても、試合でいきなり試すことに恐れはないのか。「やってみるしかない、という気持ちですかね。試合でできたらうれしいですし、怖がっていたらいつまでもできない」と古江は言う。試すときは不安よりもドキドキが強いとも。「だけど、新しいことができるようになったら、レベルが上がる」。実戦で試すことで自信がつき、今後土壇場の状況でも繰り出すことができるようになるのだ。
試合でいきなり試すといえば、メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有投手もそうだ。「試合で試さなければ分からないことがあるし、バッターからフィードバックをもらえる」と、本番でいきなり今まで投げたことのなかった変化球を試しては、自分のウイニングショットに昇華させている。そんな日本勢最高峰投手と同じ思考法を持つ20歳。その進化はとどまることを知らない。
以上、アルバニュース
確かにゴルフはアプロ-チ、パットがメンタル的にしっかりしないと微妙ですね。
この古江選手は、メンタルも技術的なセンスも優れていると思います。
体格も小さいのに頑張っており、喜ばしいことですね。
こういう若手が出てこなかったら、毎回韓国勢の優勝をみることになっていたことでしょう。