太平洋戦争中、アメリカで行われた日系人の強制収容は憲法違反だと訴え続けた日系2世、フレッド・コレマツ氏の裁判を再現するイベントが、ニューヨークで開かれました。
このイベントは、フレッド・コレマツ氏が生まれてから今月30日で100年になるのを記念してアジア系アメリカ人の弁護士会が開いたもので、弁護士らがコレマツ氏や裁判官にふんして当時行われた裁判を再現しました。
コレマツ氏はカリフォルニア州生まれの日系2世で、太平洋戦争中、強制収容を逃れようとして逮捕され有罪判決を受けましたが、その後も強制収容は人種差別で憲法違反だと訴え、およそ40年後に無罪判決を勝ち取りました。
劇の中では、検察側の差別的な発言に対し、コレマツ氏が「日系人だからといって、何の罪もない市民を強制収容するのはおかしい」と主張する様子などが再現され、会場を訪れた人たちは考え込むように見入っていました。
アメリカではトランプ政権が厳しい移民政策を取る中、日系人の強制収容の歴史を学ぶべきだという声が高まっています。
劇を見た日系4世の男性は「いまこそ不正と戦ったコレマツ氏のことを多くの人が知るべきだと思います」などと話していました。
主催した弁護士会のヤン・チェン事務局長は「いまもアメリカでは同様の過ちが繰り返されている。多くの人がコレマツ氏の裁判から学んで、状況が改善されることを望みます」と話していました。
以上、NHK
戦前から、日本は人種差別について当時の国連でも訴えていた歴史があり、戦前も日本はいい国だったということです。
今から、歴史の見直しと日本人の名誉回復が必要だと思います。