この前のブログ記事でFacebookは現時点では「アメリカの利用者は1.5億人以上で、なんと国民2人に1人以上の利用者があり、日本ではまだ400万人に到達していなくて、だから爆発的な新規顧客の集客は見込めない」、「Facebookでは既存のお客様やビジネスパートナーと親密感を高めながら、コミュニケーションを通じてお互いの品格を高めていこう」って書いたばかりなんだけど、すでに日本国内でもアクティブに集客に活かしている人は存在しているのかも。というのはFacebook研究家の熊坂仁美さんの6月11日発売の新刊のタイトルがズバリ「Facebookを集客に使う本」。1500円。はい、買わせていただきます。楽しみにしています。多分BtoCの事例が中心なんじゃないかと思うけど、それでも今、日本においてFacebooKを集客に活かせていたら、それは素晴らしいと思う。実名主義のFacebookはリアル社会の「その人」と直結しているので人格が維持されているし、Twitter等に比べると信憑性も高いのは3.11で証明された。だから既存のお客様との「新しい情報共有のツール」ととらえると、Facebook全体の参加者数にかかわらず、今、自分にとって有意義なものとして使える。ネットの流儀を理解しながら、品格を高めながら利用していくうちに、全体の利用者数も増えてきて集客にも使えるようになる、っていう自分の考えはのんびりしすぎていたかも。いずれにしても本を読むのが楽しみです。
で、その出版を記念して5月31日に慶応大学三田キャンパスで慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授のジョン・キムさんと熊坂仁美さんによる対談イベントが開催されました。対談イベントの後は映画「ソーシャル・ネットワーク」の上映会。これ、すっごくいいイベントでした。確かこのイベントは参加料タダだったような。これはお得でした、マジで。当然だけど本の中身になるような具体的な情報発信の内容については「続きはWebで」じゃなくて「続きは本で」って感じだったけど、Facebookを使うひとつのポイントとしては「呼びかけるようにコメントする」というのがいいみたい。あと、やっぱりソーシャルプラグインは恐るべしというか、このパワーはすごいみたい。
キム先生の話も絶対政権のように思えたムバラク政権を17日間で崩壊に追い込んだ市民運動のパワーなどに言及しながら、国境を越えて政府に圧力をかけるネットワーク革命のすごさ、一方で中国政府のしたたかさなどにふれて、とても興味深いものでした。
その後は「ソーシャル・ネットワーク」の上映会。この映画を観るのは2回目だけど、ようやく多少「わかった」気がする。1回目観たときは、とにかく「ひたすら口論している映画」って感じでおもしろいともなんとも思わなかったんだけど、2回め観てみてFacebookがここまで拡大した理由がようやく多少わかった気がする。ナップスター創始者のショーン・パーカーはとにかく毒気が強くて危ないヤツって感じなんだけど、彼のような存在が、事業をケタ違いに大きくするためには必要で、保守的な東海岸から開放的な西海岸に拠点を移したことも、Facebookが世界規模に拡大するためにはプラスだった、やはり環境は大事だってことが理解できた。
いろんな意味で開眼させてくれた一夜。印象深い夜になりました。
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