東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




元旦の日経新聞よるとグーグルが展開するクラウドコンピューティングサービス「グーグルアップス」の法人向け利用者数は、世界100カ国、200万社、2,000万人になっているとのこと。すごいスピードで増えている。

昨年グーグルは企業向けクラウドサービス大手の米セールスフォース・ドットコムと連携したけど、シリコンバレーでは「グーグルがセールスフォースを買収してクラウドの主導権を一気に握る」という観測があるらしい。実現すれば、IBMをも脅かす一大勢力の誕生だ。

パソコンはいよいよネットにつなげて利用するのが当たり前になり、ワープロや表計算はもちろん、本格的な業務システムもやがてクラウド型に移行していく。雲のように巨大なインターネットから、システムもデータも降ってくる時代になっていくのだ。

ネットの向こう側(巨大なデータセンター)で様々な処理をしてくれるようになると、パソコンも変わらざるをえない。昨年から今年にかけて継続的におきている進化としては
・低価格化が進む
・起動時間がはやくなる(7秒になるという噂もある)
・iPhoneやアンドロイド携帯などスマートフォンとの境目がなくなり、
  膨大な周辺機器やアプリが生まれ続ける
 (ITテクノロジーの主流が、ハードもソフトも、モバイルを意識した分野に移行する)
などがあげられる。

アプリケーションが増えるということは、「やれることが増える」ということであり、パソコンやモバイル機器は ますます便利で、オフィス以外の場所でも欠かせないものになっていく。日本国内の通信インフラは、さらに整備され、NTTが提供する光サービスとドコモが提供する高速無線通信サービスがバッティングすることになるかもしれない。

テレビや新聞は、活動を支える源泉となる広告収入の減少が続き、ラジオ、雑誌に続いて新聞が、広告収入でインターネットに抜かれるのも カウントダウン状態になっている。一方でホームページの重要性は高まっており、テレビCMや雑誌広告は、ホームページや携帯サイトへの集客ツール的な使い方も目立つようになってきた。

日本経済新聞の記事では「アップルやグーグルが生み出しつつあるIT秩序は、ウィンドウズに匹敵する『世界標準』に育つ可能性がある」と結んでいるが、めまぐるしく変わり続けるテクノロジーの中でも、今回の動きは、自分たちIT業界に身をおく者にとっては、去年政治の世界で起きた「政権交代」に匹敵する激震をもたらす可能性がある。これまで培ってきたテクノロジーがプラットホーム的なところから変わってしまう可能性がある。それがチャンスなのか、ピンチなのかは考え方次第だ。

会社にとっては、年末年始は「2009年度」の通過点に過ぎないので、ここで今期の会社の方針を変えるようなことはないけど、IT業界では 新しいテクノロジーの隆盛が鮮明になってきていて、毎度のことようでもあるけど、舵取りが重要な時期にさしかかっている。こんな激動の時代に会社の舵取りを任せられていることを、とてもありがたく思っているし、ワクワクしている。



長男が通う予備校は元日も2日も授業があるので、正月休みは自分とヨメが東京に移動。まずは長男といっしょに神田明神に初詣。すっごい人。



そのまま歩いて学問の神様 湯島天神へ移動、お参り。こちらもすごい人でした。絵馬の数もすごいです。



そうそう、そう言えば箱根駅伝で東洋大の柏原選手、今年もやりましたね。
走った後のインタビューで「走っていて楽しかった。マークされても全部抜いてやるという気持ちで走りました。」とコメント。素晴らしいっ! そう、楽しんでやっているヤツにはかなわない。さすがっ!

今年は、自分も、仕事でも、プライベートでも、存分に楽しもうっと。


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コメント
 
 
 
おめでとうございます。 (炎の弾丸男!!)
2010-01-03 04:53:58
としたかさん、毎度でござる。

明けましておめでとうございます

大変長らくご無沙汰をしておりますが
お元気でしょうか??

ブログを拝見するに、相変わらず仕事他、精力的に日々お過ごしのようですが。

ところで、としたかさんが身置くIT業界は、もともといろんな意味での進歩、変革が激しい業界ですが、ますます変わっているようですね。

そんな業界の一線で活躍されているとしたかさんには、ただただ感心するばかりです。

そういう、我輩が身置く鮪屋の業界も現在の経済状況や食生活・嗜好変化による消費減少、蓄養、資源保護、一次産業の衰退などなどいろんな問題、変化が波のように次から次へと続いてきております。


ダーウィンの進化論のように「残れるものは強いもの、大きいものではなく、変化できるもの」
ということを念頭に置きながら、いろんな状況、データーを踏まえ、2年前から少し意識して変化を起こしてみましたが、その後襲ったリーマンショックに端を発する一連の動きの規模が想定外であり、今後の舵取りについてどんな方向に向かう行動を起こすべきなのか日々の業務にばたばたしながら、少しだけ無い知恵をしぼっているところです。

とにかくお忙しい御身、十分気をつけていただきながらがんばっていただき、焼津において水産業に代わる基幹産業として雇用を創出していただけるような会社(業界)になっていただければと思います。

それには当然ある程度の行政の力は必要ですし、優秀な知識、スキルを持った人材が必要なのでやはり「教育」は不可欠ですね。(笑)

???やはり焼津じゃ無理ですかぁ。(笑)

では・・・

 
 
 
あけましておめでとー!! (としたか)
2010-01-04 00:10:01
おおっ、弾丸男、久しぶりじゃん!
元気だった? 暮れにはワイン、残念だったね~。

水産業に代わって、情報産業を焼津の基幹産業にするのは無理だと思う。東京には若くて優秀なベンチャー企業が山のようにあるし、焼津では、あまりにも地の利がないです。

この地域での活動のポイントは、「+情報化」って発想と行動だと思うんだ。焼津の基幹産業はこれからも水産業や水産加工業であってほしいし、その2つの業界が「+情報化」していくことで、今の閉塞感を打ち破っていってほしい。もちろん他の産業もそうだけど、今は、どんな仕事でも「+情報化」という発想が大切だと思う。

具体的には、それはシステムだったり、サイトだったり、モバイル機器だったり、いろいろだけど、この地域では、ウチの会社は、「+情報化」によってお客様の会社がより強くなっていただくことに、「テクノロジーを親しみやすく」提供していくことに、取り組んでいこうと思っています。そういう形で地域貢献したいと思っています。

これからは教育が大事なのは100%同感。もともと日本人がもっていた素晴らしい美点を、しっかりと伝統として伝えていきたいし、学力も向上させたいですよね。新規事業、忙しそうで何よりです。成果もでているみたいだし、需要はあるはずだから、ますますがんばって下さいね。「+情報化」のアイデアは遠慮なく聞いてきて下さい。あと、「炎の弾丸男!!」も再度、「+情報化」して売り出したいと思っているので、よろしくね~。いずれにしても近々SASAYAさんでいっぱいやろう。よろしくね。
 
 
 
あけましておめでとうございます。 (七氏井)
2010-01-04 11:28:53
日本のマイクロプロセッサのパイオニア嶋正利先生が
新聞のインタビューで「ネットワークを駆使したサー
ビスの主導権を取った物が次世代のビル・ゲーツにな
るだろう」と話されていたのを記憶しております。
松田様が今回話されている事にそのまま当てはまって
おりますね。ただ、このインタビューの時期はインタ
ーネットも(民間ベースでは)試行段階の90年代半
ばだったと記憶しています。その慧眼さに言葉が見つ
かりません。
 一方、その頃華やかに言われていた「分散データベ
ース」や「データウェアハウス」はいったいどこに行
ったのやら・・・・・
 このとてつもない流れの中で、「本質」を掴む事は
可能なのか。この事を元外資系でITコンサルタント
を目指している弟に話したら「さぁねぇ・・。確実な
ことは何もないよ」と笑われました。言われてみれば
心配ばかりしても意味はないですね(汗)。そんな暇
があったら身体動かしてお客様に満足していただかな
いと。

松田様の年頭のお話で自身のとりとめの無い思いを整
理しておりました。
乱文乱筆では御座いますが、本年も御容赦いただければ
幸いです。
 
 
 
ネットワークサービスの主導権 (としたか)
2010-01-04 17:37:53
七氏井さん、あけましておめでとうございます。
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

90年代半ばで「ネットワークを駆使したサービスの主導権を取った物が次世代のビル・ゲーツになるだろう」ということをおっしゃっていたのはすごい先見性ですね。

私たちの会社では、95年11月のWin95の発売以来、インターネットがブレイクしてきたので、96年4月入社の新卒ではじめてデザイナーを採用したのを覚えています。自分たちなりの冒険だったのですが、そのとき採用したデザイナー社員がとてもがんばってくれて、今のWeb制作の礎を作ってくれました。

自分に明確なビジョンがあったわけではなかったのですが、ツイていたと思います。

ネットワークの主導権を握る会社ってどこなのでしょうね。かつてネットスケープがブラウザを進化させ、ヤフーがポータルサイトという概念を確立させましたが、今はグーグルが最短距離にいるように、自分には見えます。日本勢では、やはりソフトバンクでしょうか。がんばってほしいです。

目が離せませんし、傍観的に見れたら楽しいでしょうね (^^;) 。
自分たちは当事者なので、しっかりと未来を見据え、この時代を生きていきます。

ありがとうございます。
 
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